ごきげんようチャンネル

科学とは、正確に驚くことである。 Y.M.
           

「生涯現役」なんて、やってはいけません。

人の一生は、終わりをみずからしめくくるのが良いと思う。

 

自分の意志で、終わりをしめくくるのだ。

 

聞いた話だが、最近86歳の男性が亡くなって、葬儀があった。

 

そのとき、その人の最後のころを知っている人が、

 

「数ヶ月前、息子さんに先立たれてから、20キロやせてしまった。それまではとても元気な人だった。どうやら、自分の人生をこれでしめくくろうとしたのではないか」

 

と語っていたという。

 

私はこの話を聞いて、痛ましい感じがしたが、ありうることだとも思った。この人は、自分の意志で終わりをしめくくったのだろう。

 

そういう終わらせ方もある。

 

「生涯現役」とかいうけれど、べつにそうでなければならないということもない。生涯現役でいられると、かえって周囲が困る場合もある。

 

自分の生涯が、自分流に完成していればいいのだ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

| 三浦 陽一 (みうら・よういち) | 60代の気持ち | 20:58 | comments(0) | trackbacks(0) | - | - |
世阿弥はなぜ残ったか 書いて残すことの力

いま「連関の論理」という論文を書いている。マルクスの価値形態論に

ヒントを得たのだが、なぜかこの種の論理的拡張を試みた人がいなかった。

 

「連関の論理」によって、いわゆる弁証法の体系とか、観念論と唯物論とか、

心身問題とか、脳科学とかいった、基本問題へのアプローチの仕方がわかる。

人間にとって昔から難問とされてきた、こういう問題を解く糸口が見つかる。

 

書いている本人としては、そういう思いでいるのだけれど、

むろん、すぐに信じてくれる人がいるはずもない。

 

それでも、私は書いておきたい。

 

昔、世阿弥がなぜ今日まで残ったかと考えたことがある。その答えは、

彼がものを書いて残したからだと気がついた。

 

だいたい、役者はものを書いて残さない人が多いような気がするが、

世阿弥は作品だけでなく、芸道論も書いている。その内容が優れている

のはもちろんだが、とにかく彼がたくさん書いておかなかったら、

今日ほどの影響を残せたかどうか、疑問である。

 

本人が命と引き換えにしてもいいと覚悟できたものを

成就できたかどうかで、人生の達成が決まる。

 

連関の論理と、いま半分くらい書いた英語の世界観、そして次に予定している

「史的唯物論」の再構築。

 

この三つの作業をもって、学問上の私の生涯は終わる。命と引き換えにして、

この三つを達成したい。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

| 三浦 陽一 (みうら・よういち) | 60代の気持ち | 18:38 | comments(0) | trackbacks(0) | - | - |
人生のスピリット 意味・意志・価値

ちょっと面白いことだが、人生にはスピリット(人を鼓舞するもの)が

三つしかない。

 

「意味」は、私的な認識の社会的な表れ。語ることと、その内容がわかること、わかってもらうこと。

 

「意志」は、人の行動が表すスピリット。人の全身の動きが意志を表す。

 

「価値」は、物質的な利益。

 

マルクス『資本論』は、三番目の「価値」の話である。政治学は人々の「意志」の

支配の問題であり、言語学は「意味」を扱う学問だ。

 

よく観察してみると、人間にとってこの世には、この三つのスピリットしかない。

 

私に欠けていたのは、「意志」の重要性の認識だ。

 

意志こそ、意味と価値を統合するものだ。意志なき意味、意志なき価値は本格的な

スピリットに欠ける。

 

なにがしたいか。なにを残したいか。

 

意志ある意味、意志ある価値に、最高のスピリットが宿る。

 

 

 

 

 

 

 

| 三浦 陽一 (みうら・よういち) | 60代の気持ち | 07:29 | comments(0) | trackbacks(0) | - | - |
「いのちと引き換えに、この意志を残す」

今になって思う人生のキーワード。

 

 

「いのちと引き換えに、この意志を残す」

 

 

「いのちと引き換え」とはおおげさのようだが、じっさい、

人は毎日「いのちと引き換え」に暮らしている。

 

自分の「生き方」こそ、誰もが残せる「後世への最大遺産」だと

言ったのは内村鑑三だ。

 

たしかに、「生き方」はなんらかのデータとして誰もが残せる。著述や作品だけでなく、

自分の子孫、自分が働いた会社、そして自分が声をかけた相手だって、

自分のデータを保存しているともいえるからだ。

 

しかし、「いのちと引き換え」にしてもいいと思えるものを見つけ、

実行するとなると、なかなかむずかしい。人はみな、

いのちと引き換えにしてもいいものを探しているのだともいえる。

 

だが、むずかしいながら、誰もが残せる貴重なデータがある。

 

それは意志だ。

 

意志というデータ、意志というDNAは強力だ。そして誰もが残せる。

 

いのちと引き換えにしてもいいものとは、いのちをくれた神様に

奉仕すること、いのちをくれた人に返すことだと考えれば、信仰になる。

信仰とは、その人の意志だ。

 

私の場合、「これができたら、いのちと引き換えてもいい」と思えることがある。

自分がもらったいのちに自分が奉仕しようというのだから、ミニ信仰のようなものだ。

 

もう一度言おう。

 

「いのちと引き換えに、この意志を残す」

 

これが人生のキーワードだ。

 

 

 

 

 

| 三浦 陽一 (みうら・よういち) | 60代の気持ち | 07:03 | comments(0) | trackbacks(0) | - | - |
ピート・シーガー逝く
アメリカのフォークシンガー、ピート・シーガー氏が亡くなった(94歳)。


http://www.pbs.org/newshour/bb/remember/jan-june14/seeger_01-28.html


PBSの追悼コーナーを見ていて、ふたつ印象に残った言葉があった。

ひとつは、ピート自身が晩年にインタビューで語った言葉。




「歌をうたったから、それでどうなるというものでもないかもしれない。でも、歌で人生が変わったという人はいるよ。キング牧師の運動をみれば、歌がどれほど大事かわかる。ルイス[労働運動の有名な指導者]は、みんなが歌う運動になれば勝てると言った。


"No one can tell what a song can do. All you can do is quote people who said, well, that song changed my life or something like that. And leaders like Dr. King have testified how important music has been in the movement. John L. Lewis said a sing movement is a winning movement."




もうひとつは、ピートの弟分?的に親交があった、ピーター・ポール・アンド・マリーのピーターの言葉。


ピート・シーガーは、僕たちを先導してくれた。彼がいたから、何をすればいいかわかったんだ。彼は自分自身の美学、良心を生きた。彼が考えていたことは、われわれの基盤になった。われわれは、運動の力になってくれと言われれば、いつでも音楽をたずさえて参加した。それは今でも変わらない。」


"He gave our life direction. He was our inspiration. He lived his ethic. And his whole perspective, which was that music was there to bring people's hearts together, was really the basis for Peter, Paul, and Mary's doing what we did, and always using the music when we were called upon to be a part of the March on Washington in '63, the Selma, Montgomery, march, the anti-war movement, and even through today."



やはり、人生で大事なのは、いかに自分を信じるか、そしてそのとおり実行するかどうかなのだ。










 
| 三浦 陽一 (みうら・よういち) | 60代の気持ち | 06:57 | comments(0) | trackbacks(0) | - | - |
白湯(さゆ)パワーに注目!
国際線のフライト・アテンダントに聞いた話だが、中国人は機内で暖かい白湯(さゆ)を注文するという。

彼らの知恵で、冷えを防止し、腸をととのえ、乾燥した機内での水分補給になる。

じつは、コーヒー・紅茶を飲んでも、身体にとっては白湯ほどの水分補給にならないのだそうだ。



そういう話を聞くと、さっそくやってみることにしている。



朝起きて、コップにたっぷりの白湯を飲んでみた。そのあと食事(スムージーなどとくに良いらしい)。よくかんで、胃を刺激する。

二時間後、いい感じでトイレに行きたくなった。


飲んでみて気がついたのだが、白湯は意外においしい。コーヒーや紅茶より、湯気をかぐとホッとできる感じがある。


経済的だし、なによりシンプル。


これはつづけてみよう。











 
| 三浦 陽一 (みうら・よういち) | 60代の気持ち | 19:59 | comments(0) | trackbacks(0) | - | - |
人生を変えたふたつのマンデラ演説
TIME誌に、故マンデラ氏の有名な演説の一節が紹介されている。

いずれも、現場で聴いていた女性(現在58才)が覚えている言葉で、「自分の人生を完全に変えた言葉でした」というものである。


ひとつは、1990年、マンデラ氏が監獄から解放されて最初の演説。



「私が戦っているのは、白人の支配でもなく、黒人の支配でもない。すべての人が平等の機会と調和のうちに生活できる自由な社会。そのために私は生きたいし、必要なら死んでもいい。」



これを聴いた彼女は、それまで白人を憎んでいたが、「前に進みたいなら、相手とひとつになって慈悲の心をもつこと。憾みや敵意は人を後退させるだけ。 If you’re going to move forward, you can only unite and show love. Bitterness and hatred take you backwards.」と気づいたという。


Then, to a dangerously surging crowd, he repeated his words from his trial in 1964 at which he had been sentenced to life in prison. “’I have fought against white domination and I have fought against black domination,” said Mandela. “I have cherished the ideal of a democratic and free society in which all persons live together in harmony and with equal opportunities. It is an ideal which I hope to live for and to achieve. But if needs be, it is an ideal for which I am prepared to die.”
 

Watching then on television, transfixed, was ANC activist Charlotte Petersen-Davids. Now 58, she was in the crowd on Friday. “That speech changed me completely,” she said. “I never liked white people. I saw them as my oppressors. Those words taught me that if you’re going to move forward, you can only unite and show love. Bitterness and hatred take you backwards.”
 




もうひとつ、彼女を変えたのは、マンデラ氏が教育の重要性について指摘した演説だった。


「教育は、世界を変える最大の武器だ。Education is the most powerful weapon with which you can change the world.」


これを聴いた彼女は、40代で学校に行き直し、いまは看護士になるために大学に通っているという。
 

Not long afterwards, another famous Mandela speech changed Petersen-Davids a second time, she said. “Madiba said, ‘Education is the most powerful weapon with which you can change the world,’” she said. “I was crying. I thought, ‘This man is coming out of prison and he cares about whether we’re going to school.’” In her 40s, she went back to school, then onto university. “Now I’m studying to be a staff nurse at medical college. I’m 58!” She laughed. “He changed my life,” she said. “He changed the whole world.”






Read more: Nelson Mandela's Jailer Mourns Madiba's Passing | TIME.com http://world.time.com/2013/12/06/mandelas-jailer-he-was-my-prisoner-but-he-was-my-father/#ixzz2oiy5zRj0










 
| 三浦 陽一 (みうら・よういち) | 60代の気持ち | 09:32 | comments(0) | trackbacks(0) | - | - |
自己論 おわり
それで、どうしたらいいか。


正解は、②をふくんだ①であろう。


つまり、自分の器は強固な自分を素材にして作っておくが、器の中は空っぽにしておくのである。

器じたいは、謙虚でありながらも他者の不当な干渉は拒否する精神によって制作しておく。

しかし、器には何もいれないで、他者に接する。


そうすれば、他者にとってもわかりやすく、しかも他者を受け入れる自己がつくれる。









(おわり)







 
| 三浦 陽一 (みうら・よういち) | 60代の気持ち | 19:59 | comments(0) | trackbacks(0) | - | - |
自己論 その1
誰を相手にしても、あがったりおごったりせず、平常な気持ちで話ができれば理想的だ。

最近、そうするための型にいくつかあることに気がついた。



① ひとつは、自分の心を大きな器にしておいて、中をゼロにすることである。

これならなんでも入る。つまり相手を受け入れながら愉快に話ができる。

これを「無用の用」(荘子)型と呼ぼう。



② もうひとつは、自分の心の器を、自分でいっぱいにしておくことである。

これなら外から何も入らない。つまり相手の影響を受けないから、どんなケースにも対応できる。

この型のコツは、とても謙虚な自分で、器をいっぱいにしておくことである。

すると相手に傲慢な印象を与えることなく、相手の影響を拒否できるが、話相手のほうは、面白くない人という印象をもちやすい。

これを謙虚自立型と呼ぼう。




おそらく、多くの人は①と②の中間にあって、相手に応じて自己を変化させ、変化させることで自己を維持している。










(つづく)









 
| 三浦 陽一 (みうら・よういち) | 60代の気持ち | 07:29 | comments(0) | trackbacks(0) | - | - |
まず問所(もんしょ)を選べ(道元)
道元の言葉に、



 
「若(も)し問処(もんしょ)を蹉過(さか)せずんば、
豈(あ)にその人に非(あら)ざらんや」




 
というのがある。


 
<まず大事なのは、自分が抱く問いが間違っていないことだ。それだけで、人として正しい位置にいるといえるではないか>


 
問いじたいに、正誤があるのだ。間違った問いを問わないことは、決定的に重要である。
 
いろいろな学説をみても、もっとも大事なことは、最初の入り口を間違えないことである。
 
間違ったドアから入った学説には、永遠の迷宮が待っている。


 
これは、鉱脈を探してトンネルを掘る作業に似ている。
 
トンネルは小さくていい。しかし、掘りはじめる位置、掘っていく角度が少しでもズレていると、永遠に鉱脈に当たることはない。
 
たとえば、指導とか教育とかも、その人ごとに異なる鉱脈を察知し、それに適した「問処(もんしょ)」を示唆してあげることである。















 
| 三浦 陽一 (みうら・よういち) | 60代の気持ち | 07:48 | comments(0) | trackbacks(0) | - | - |
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