ごきげんようチャンネル

Life is for those who have a hope.

Action is of those who embrace a yearning.

History is made by life and action, hope and yearning.


ジュエリーの極意  その1
いまのところ私はジュエリーに縁がないけれど、興味はある。

宮坂敦子『ジュエリーの基本ブック』(誠文堂新光社、2008年)

という本をのぞのきこんでみたら、ちょっと感心したことが。

■「宝石」と呼ばれる条件は三つある。<美しさ、耐久性、そして希少性>。当然のようだが、とくに耐久性と希少性が価値の源泉になることに感心した。「少々のことで傷つくのでは宝石として失格です」「産出量が限られ、手に入りづらいものでなくては宝石ではありません。」108頁。

考えてみれば、人間もこうでなくちゃね。<美しさ、耐久性、希少性>だ。

■どういう宝石が「美しい」のか? これも三つある。<色、透明度、光沢>。この三つに共通する美しさの条件が意外。それは「その宝石の本来の色、透明度、光沢が出ていること」109頁。

人間もこうでなくっちゃ。その人本来の<色、透明度、光沢>が出ているとき、それは「美しい人」なのだ。

■宝石がカットしてあるのは誰でも知っているが、ほかに加工は? じつは宝石にはカット以外の人工処理がいろいろとほどこされている。熱処理(色が変わる)、放射線放射(色が変わる)、染色(色が変わる)、含浸(ワックスや樹脂を浸透させる。透明度、光沢、耐久性を高める)、充填(オイルや樹脂で傷を埋める)。119頁。

人工処理というとズルいようだが、人間だって生まれただけで完成するわけではない。多くの加工をほどこしてはじめて一人前だ。





(つづく)






| 三浦 陽一 (みうら・よういち) | 男のファッション | 20:43 | comments(0) | trackbacks(0) | - | - |
「おしゃれな人」より「センスのある人」に
スタイリストに聞いたいい話をひとつ。

<おしゃれな人とセンスがある人は違うのだ>

ということ。

おしゃれはお金で買えるが、センスはお金では買えない。

センスがいい人はおしゃれだが、おしゃれな人がセンスがあるとは限らない。

センスのいい人は個性がある。そういう人に、人は憧れる。たんにおしゃれな人に憧れるとは限らない。

ははあ、これでわかった。

とってつけたようにブランドバッグをもっている人を見ても感心しないのは、おしゃれのつもりかもしれないがセンスがないからだ。

大事なのはセンスを磨くこと。金をつかっておしゃれをすることではない。




| 三浦 陽一 (みうら・よういち) | 男のファッション | 21:49 | comments(0) | trackbacks(0) | - | - |
こういう国はなかなかないかも
連休の一日。名古屋のデパートにいた。

紳士服売り場が見えるベンチに座っていると、次々に人が通る。

男性が半分くらい。見ているうちに気がついた。

似合わない服だな…

と思う人がほとんどいないのだ。

それぞれにちゃんとした服を着ているし、センスも悪くない。

デパートという場所柄もあるだろうけれど、誰もがきちんとした服を着ている。

こういう国はそうないのではないか?

とさえ思った。

日本の実力、恐るべし。

妙に感心して帰った。



| 三浦 陽一 (みうら・よういち) | 男のファッション | 23:06 | comments(0) | trackbacks(0) | - | - |
耳かきブームがやってきた!  高島屋東急ハンズの証言
頼みもしないのに、人の耳の中を観察する奴がいる。

それも女性は男の耳に何かを発見しようものなら、間違いなく何かの評価を下す(らしい)。

それで、このあいだ名古屋駅の高島屋に立ち寄った。名古屋の高島屋は東急ハンズが大々的に出店している。

高島屋に東急? しかもB級なイメージもある雑貨屋がと、はじめは度肝を抜かれたが、お客さんには好評のようだ。

で、そこを歩いていて気がついた。

前来たときもそうだったが、耳かき売り場にいつも人がいるのだ。男女を問わず、熱心に耳かきを選んでいる人がいる。

耳の中に、ではなくて、耳かき売り場で私は発見した。

こりゃあ、世の中、耳かきブームなんだと。

それでどうしたって?

そう。私も選んだ。

「クルクル耳かき」1400円也。

たかが耳かきに、高い! のではあるが、はりこんで買った。

帰宅するとき、ちょっとうれしかった。


| 三浦 陽一 (みうら・よういち) | 男のファッション | 00:56 | comments(0) | trackbacks(0) | - | - |
ファッション小話二題  その2  ガンジーの礼服
ファッション小話のふたつめ。

インドの独立を求めてロンドンを訪問したガンジー。

イギリスの新聞記者たちは、裸足でロンドンの街を歩く質素なガンジーが大好きになった。

きちんとした服装でイギリス国王を訪問したのですか?

と新聞記者に聞かれると、ガンジーは、

「国王陛下が私の分まで着ておられたから…」


(マイケル・ニコルソン(坂崎麻子訳)『ガンジー 世界を変えた人々9』偕成社、1992年、95頁)






| 三浦 陽一 (みうら・よういち) | 男のファッション | 09:04 | comments(0) | trackbacks(0) | - | - |
ファッション小話二題  その1 シャネルの喪服
ファッション小話をふたつ。

ひとつめは、どこかで読んだシャネルの小話。

シャネルが流行させた黒のワンピース。

それを着たシャネルに向かって、ある紳士が

「まるで 喪服のようですな」

と皮肉ると、シャネルは

「ええ、あなたの葬式のね」


(つづく)





| 三浦 陽一 (みうら・よういち) | 男のファッション | 09:02 | comments(0) | trackbacks(0) | - | - |
白石のファッション戦略  衣装は大事です
大事なときに何を着るか。それが政治的に重要な意味をもつこともある。

たとえば新井白石のファッション戦略。

将軍が天皇に劣るのは、「文武」のうちの「文」の側面。そこで白石は、自分がつかえる将軍家宣を「文武」兼ね備えた存在とするために、何をしたか。

将軍の儀式の服装を「直垂(ひたたれ)」から「直衣(のうし)」に改めたのだ。直衣は高級貴族の平服で、直垂よりも格式の高い貴族的な衣装だからである。また、白石は旗本や譜代の服装も改めさせた。

ちょっとしたことのようだが、よく考えてみれば、これは案外と大きな意味をもっている。

直衣にしたことは将軍の自己主張でもあるが、それが朝廷風俗の模倣である以上、朝廷の価値への迎合という側面をもつ。

明治の自由民権運動にしても、しょせんは天皇の権威の枠を出るものではなかったという研究がある。

どうも異民族王朝への交替がなかった日本では、この種の閉塞的な「自己主張にみえる権威へのすり寄り」が目につく。

しかし、たかがファッション、されどファッション。「外見」のもつ深い力をみくびらないようにしよう。


| 三浦 陽一 (みうら・よういち) | 男のファッション | 00:13 | comments(0) | trackbacks(0) | - | - |
女性のバッグは全財産
東京で私鉄に乗ったら、前に40代の女性が座った。

髪はすべて後ろにきっちり束ね、黒のパンツスーツに茶のコート。シューズは黒のオフィス風。すっきり洗練されている。

いちばん目立ったのが、ひざに置いた大きめのバッグ。艶のある黒皮のたっぷりした造りで、重厚感がある。

誰でも知っているブランドではないので、いっそう洗練された感じがした。

女性のバッグというのは、どういう存在なのだろう。

だいたい女性のファッションは、まわりのものを引っ張りこんで、あれこれくっつけたという印象が基本的にある。きれいなものを付加し、ふわっと広がるイメージだ。

男性のファッションは、まわりのものをくっつけるというより、体の芯にむかって吸収し、ぐっと立ち上がる。

バッグは身体から離れているぶん、服とは違う意味で、女性に何かを付加する。男性がバッグなしで歩いてもそうおかしくないのに、女性はバッグをもたないことはまずない。

女性のバッグは、赤ちゃんを連れているイメージもどこかにある。男のカバンは仕事のシンボルだが、全財産ではない。女のバッグは自分の分身であり、ある意味で全財産が入っている。

いいカバンが三つくらい欲しいな、と思った。


| 三浦 陽一 (みうら・よういち) | 男のファッション | 07:43 | comments(0) | trackbacks(0) | - | - |
新丸ビルに行ってみた 四階はけっこう庶民的だ


新丸ビル エレベーター付近の空間
luceluce.blog31.fc2.com/blog-entry-442.html

ときどき東京に行くが、駅なんか、まっすぐ歩けない。これだけ人間がいると、「人ゴミ」という擦り切れた言葉が、えらくリアルに思えてくる。

新幹線に乗る前に、東京駅の「人ゴミ」から離れて、新丸ビルに行ってみた。

3階に、ピアノが置いてある。ブラックとチャコールを基調にした、重厚な内装。ぜいたくな演出だ。

こういう場所をみると、日本もここまできたか… と思う。

しかし男性ファッションの四階に行ってみたら、けっこう庶民的な商品が多いと思った。

1万円台の時計とか、ちょっとした雑貨とか、値段からみれば、そう高くないものがけっこうあるのだ。

こういう小額商品を売るだけで、高いテナント料が払えるのかな…

などと心配になった。(余計なことですがね)

たぶん、六本木や青山とちがって、仕事帰りの人がちょっと立ち寄る場所だからか。

昔から東京駅周辺というのは、案外と庶民的な地域のような気がする。銀座なんか、どこか下町くさいし。

何も買わなかったけど、新丸ビルのリッチな空間にいてちょっとリッチな気分になったので、ちょっと高めの弁当を買って、帰りの新幹線に乗った。


| 三浦 陽一 (みうら・よういち) | 男のファッション | 00:00 | comments(0) | trackbacks(0) | - | - |
「高いけれどいいですね」 ファッションは心のビジネス
豊口武三『ファッションデザイナー入門』から、最終回。

□デザイナーとは、さまざまな体型をバランスよく見せるシルエットを提案し、その時代に美しいとされる姿に近づける服をつくる人のことである。デザイナーの仕事の核心は、服をつくることそのものではなく、人々の美への願望を満たす提案をすること。いわば「心理ビジネス」である。119、212頁。

□デザイナーがこころざす客の「心理」とは、どういうものか。

それは、言葉を添えなくても、服じたいがデザイナーの意図と個性を伝えてくれて、

「いいけれど高いですね」

ではなく、

「高いけれどいいですね」

という気持ちを起こさせること。つまり価格にみあう価値を提供すること。それがデザイナーの実力だ。221頁。




| 三浦 陽一 (みうら・よういち) | 男のファッション | 00:05 | comments(0) | trackbacks(0) | - | - |
#誰が書いてるの?
   1234
567891011
12131415161718
19202122232425
2627282930  
<< November 2017 >>
-->
#新しい記事
#過去の記事
#著書/共著
#著書/共著
#著書/共著
#著書/共著
#著書/共著
#著書/共著
#著書/共著
敗北を抱きしめて 上 増補版―第二次大戦後の日本人
敗北を抱きしめて 上 増補版―第二次大戦後の日本人 (JUGEMレビュー »)
ジョン ダワー, John W. Dower, 三浦 陽一, 高杉 忠明
#著書/共著
敗北を抱きしめて 下 増補版―第二次大戦後の日本人
敗北を抱きしめて 下 増補版―第二次大戦後の日本人 (JUGEMレビュー »)
ジョン ダワー, John W. Dower, 三浦 陽一, 田代 泰子, 高杉 忠明
#コメント
#トラックバック