ごきげんようチャンネル

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ポンプと心臓 コンピュータと生成文法
「われわれの世界観は道具によってつくられてきた。ポンプがあるから、われわれは心臓の役割が理解できるのだ。」(ジョン・ブロックマン編・高橋健次訳『2000年間で最大の発明は何か』草思社、2000年、152頁)

心臓がわかったからポンプができたのではない。ポンプがあるから人間は心臓が理解できるのだ。

ミニチュア(ポンプ)があるからこそ、もっと複雑なもの(心臓)が理解できる。

これこそ「科学」の原型である。

百科事典エンカルタの「認知心理学」には、次のような記述がある。

「フロイトは、人間の心的活動のイメージを、当時の代表的な機械であった蒸気機関車にもとめたといわれる。

今日の認知心理学は人間をコンピューターになぞらえることでなりたっているといっても過言ではない。

コンピューターの情報処理過程と人間の知の働きの過程には密接なアナロジー(類比)がなりたつからである。

認知心理学は人間をコンピューターのようにみなす心理学である。」

生成文法も、コンピュータが大成功したのをうけて、こっそりと(?)コンピュータの仕組みを借用して言語の理論を仮構している。

学問の基礎イメージは、誰でも知っている実在物からの類推に過ぎないのかもしれない。

硬直化した知性に疑問を投げかける。そういう勇気をもつために、ポンプと心臓の関係を知っておくことは役立つと思う。







| 三浦 陽一 (みうら・よういち) | 怪しい認知言語学 | 00:00 | comments(0) | trackbacks(0) | - | - |









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