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みにつもる ことばのつみも あらはれて こころすみぬる 三重(みかさね)のたき

   『山家集』1118

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皇室的歌調は外部からの枠 昭和天皇の歌 草稿見つかる

昭和天皇は、生涯に一万首もの歌を詠んだが、その作歌の過程の一部を示す資料が見つかった。

 

 

https://www.asahi.com/articles/ASM145G11M14UTIL01X.html?ref=nmail

 

 

空想的なものが嫌いで、小説などは読まなかったという昭和天皇だが、歌というかたちで想いを記すのは日課になっていたらしい。

 

記事によると、見つかった草稿に、

 

 

うれはしき 病となりし弟を おもひかくして なすにゆきたり

 

 

とあったという。1986年夏に肺がんとわかった弟・高松宮を思う歌。昭和天皇にとって高松宮は、幼時いっしょに遊んだ近親である。天皇ともなると、すぐに見舞いに行くわけにもいかなかったようだ。

 

この草稿は、助言者の歌人のアドバイスをうけて、

 

 

うれはしき 病となりし弟を おもひつつ秘めて 那須にゆきたり

 

 

と修正のうえ発表された。

 

なるほど、修正後のほうが格調は高いが、草稿の「おもひかくして」のほうが、個人的な感情がよく出ている。

 

天皇という立場では、歌ひとつにも個人的な感情の表出を抑制しなければならなかった。

 

しかしそうした制限が、独特の皇室的歌調を生んだのも、事実のようだ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

| 三浦 陽一 (みうら・よういち) | 希望の歴史 トランス・ヒストリー | 09:41 | comments(0) | trackbacks(0) | - | - |









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