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みにつもる ことばのつみも あらはれて こころすみぬる 三重(みかさね)のたき

   『山家集』1118

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マルクスにコピー機とワープロとインターネットがあったら...

『マルクス・エンゲルス全集』は、大月書店発行の日本語版で40巻余り。各巻とも分厚く、二段組でぎっしり文字が詰まっている。

 

著書だけでなく、ノート類とか書簡とか、二人が新聞雑誌に寄稿した記事も入っている。

 

さあ、これを全部読んでみろと言われたら、ご当人たちでさえ、きっとためらうことだろう。

 

マルクス(1818-1883)は、資料や本の文章はおろか、図や化学式などまでペンで書き写しながら考えた。当時、万年筆はすでにあったらしいが、もちろんワープロやコピー機はなかった。

 

もしマルクスとエンゲルスがワープロやコピー機を使っていたら、どうなっていただろう。ましてやインターネットで情報収集できたら、どうなっただろう。

 

『全集』は、間違いなくいまの何倍にもふくれあがっただろう。

 

著作という表現労働にも、時代ごとに標準的な「生産力」がある。生産力は、労働時間の延長か労働効率の向上によって上がる。ワープロとコピー機とネットは優れた生産(著作)手段であり、労働効率を向上させることによって執筆者の生産力を増大させる。

 

著作手段の改良は、いわば1日の時間が長くなったような、寿命が延びたような、著作量の増大を生む。

 

ただでさえ飛び抜けた著作力をもっていた二人が、現代の著作手段を手にしていたら... と考えると、楽しみのような、怖いような...

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

| 三浦 陽一 (みうら・よういち) | 希望の歴史 トランス・ヒストリー | 07:51 | comments(1) | trackbacks(0) | - | - |
音楽や絵を要素に還元しても、
音楽を音楽たらしめているもの、
絵を絵たらしめているものが
何かはわからない。

要素への還元は
自己目的化してしてしまうところがあって、
そもそも何を知りたかったのか
忘れてしまうところがある。

ハイデガーが「存在と時間」でうまく書けず、
その後、芸術の解明に向かったのはよくわかる。
| ゴーシュ | 2019/01/14 10:21 AM |









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