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   『山家集』1118

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映画「ボヘミアン・ラプソディー」 バランスのとれた良作

いま話題の映画「ボヘミアン・ラプソディー」。

 

クイーンのボーカリスト、フレディ・マーキュリーの半生を描いている。

 

キャスティングや監督選びなど、制作はそうとう難航したらしいが、そのぶん、わかりやすくバランスのとれた構成になっており、二時間あまり、じっくり見て満足できた。

 

充実感のひとつは、もちろんクイーンの音楽。フレディの体験と歌詞の関係がわかり、曲の良さもあらためて実感した。

 

映像も、派手さはないがきちんと撮れていて、猫の姿をときどき映して箸休めにしているほか、象徴的なものを映すことでストーリーを前進させたり、ひとつのシーンにふたつのものを同時に描くことでスピード感を高め、観客の認識力にゆだねている。映像展開の点でも見本になりそうな良作。

 

フレディの生涯と苦悩についても、よくわかるように作られている。

 

フレディがミュンヘンでソロアルバムを作ったが、嫌気がさし、クイーンのメンバーと仲直りする場面で、

 

「ミュンヘンで最悪だったのは、俺の言うとおりにするミュージシャンしかいなかったことだ。ちがう意見を言うお前たちが、やっぱりいちばんいい」

 

というようなことをいう。たしかカーペンターズのカレンも、同じようにソロアルバムに固執して失敗したことがある。

 

最後には、哀愁のようなものがわれわれの心に残る。それはフレディの気持ちを、多くの制作スタッフが共有しながら作ったからだろう。

 

いろいろな要素がほどよく配置されたこの映画、これからも長く愛されそうだ。

 

 

 

 

 

 

 

| 三浦 陽一 (みうら・よういち) | 希望の哲学 世界はトランスする | 00:00 | comments(0) | trackbacks(0) | - | - |









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