ごきげんようチャンネル


あきらけき かがみにあへば すぎにしも いまゆくすゑの こともみえけり

         大鏡


<< 浜岡原発 私のベストショット | main | 熱田神宮 私のベストショット >>
概念は、対象をその普遍的な側面においてとらえかえした認識

言語は、個別の感情や感覚を「一般的なものとしてとらえかえして表現するところ」に成立する(三浦つとむ『言語過程説の展開』405頁)。

 

つまり言語は、対象をその一般的・普遍的な側面でとらえかえした概念によって表現する。だからこそ、言語は不特定の他者に個別の認識が伝達できるのである。

 

認知意味論とか認知言語学といわれる最近の議論は、よく見ると、表現が示唆する個別の認識を対象に論じていることが多い。それでも概念をあつかう言語論になっているようにみえるのは、個別の認識を、言語で論じているからである。

 

言語論じることと、言語論じることはちがう。言語論じるには、個別の認識のあり方ばかりでなく、概念の相互関係=体系を対象にする必要がある。

 

概念には、いわゆる「文型」のように、複数の概念の集まり方によって内容が表現される概念もある。「仮定法」のように、文型レベルでも時制レベルでもない、空想という想念のレベルを表現する形式として存在する概念もある。

 

それぞれの言語は、種々の概念がひとつの体系をなしている。個々の認識以前に、あらかじめ脳内の諸概念がまとまりをなしているからこそ、それは独立したひとつの言語であり、無限の表現が可能になるのである。言語学の課題は、まずこの概念の体系を探求することにあり、それには個々の表現の個々の認識が参考にされることになる。

 

言語表現を、普遍的概念と個別的認識の相互浸透の形式として研究する。それが言語学である。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

| 三浦 陽一 (みうら・よういち) | 希望の文法 トランス・グラマー | 00:00 | comments(0) | trackbacks(0) | - | - |









http://soundsteps.jugem.jp/trackback/4772
#誰が書いてるの?
    123
45678910
11121314151617
18192021222324
252627282930 
<< November 2018 >>
-->
#新しい記事
#過去の記事
#著書/共著
#著書/共著
#著書/共著
#著書/共著
#著書/共著
#著書/共著
#著書/共著
敗北を抱きしめて 上 増補版―第二次大戦後の日本人
敗北を抱きしめて 上 増補版―第二次大戦後の日本人 (JUGEMレビュー »)
ジョン ダワー, John W. Dower, 三浦 陽一, 高杉 忠明
#著書/共著
敗北を抱きしめて 下 増補版―第二次大戦後の日本人
敗北を抱きしめて 下 増補版―第二次大戦後の日本人 (JUGEMレビュー »)
ジョン ダワー, John W. Dower, 三浦 陽一, 田代 泰子, 高杉 忠明
#コメント
#トラックバック