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         大鏡


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トランプの「ホームラン戦術」

アメリカの報道を見ていると、トランプの tweets をいちいち紹介しているのが目につく。

 

彼の「つぶやき」が、会見や演説といった従来の形式を凌駕し、議会や裁判所の動向よりも報道を占拠している。

 

大統領の本音らしいものが書いてあるので、報道しないわけにもいかないのもわかる。だが、けっきょくトランプの指先ひとつによって、巨大な報道機関が手もなく翻弄されているようにも見える。

 

そして大統領といえども、一人の人間が言った言葉は、数日のうちに消費されてしまう。たとえそれが事実誤認や下品な品性を含んでいても、つぎつぎに「つぶやき」が連発されると、報道機関もいちいちそれをただす余裕を失う。

 

ホームランになって、ボールがフェンスの向こうに消えてしまえば、なにを言おうが、なにをしようが後の祭り。歴史のなかには、こうした実例がたくさんあり、私はこれを「ホームラン戦術」と呼んでいる。

 

邪魔者は暗殺する、問題のある法律はさっさと採決してしまう。汚い手を使っても、とにかく当選してしまえばこっちのもの。勝手な発言も、次々に言えば誰もただせないー

 

ホームラン戦術とは、このように、先に既成事実を作ってしまう戦術のことだ。

 

トランプの言動は、ことごとくこの戦術にもとづいているともいえる。

 

もしも日本の総理大臣が「つぶやき」戦術を真似したら、日本の報道機関はかんたんに翻弄されるかもしれない。

 

この男を軽く受け取ってはいけない。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

| 三浦 陽一 (みうら・よういち) | 希望の歴史 トランス・ヒストリー | 00:04 | comments(0) | trackbacks(0) | - | - |









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