ごきげんようチャンネル


あきらけき かがみにあへば すぎにしも いまゆくすゑの こともみえけり

         大鏡


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それが必要のようにみえるのは、それがそこにあるから

商品、貨幣、国家、軍隊といったものは、必要なようにみえる。ないと困るし、なくならないようにもみえる。

 

そうかもしれない。

 

だが、商品、貨幣、国家、軍隊が必要なようにみえるのは、げんに商品、貨幣、国家、軍隊がそこにあるからかもしれない。

 

げんにあるものについては、人間はその存在理由を納得しようとする。

 

断捨離(だんしゃり)という言葉が定着している。だが、断捨離したすっきりライフは、なかなか実現しない。そのひとつの原因は、すでにあるものがなくなることへの不安だろう。

 

原因と結果を混同することを、「転倒した認識」という。

 

商品、貨幣、国家、軍隊が存在するのは、それを必要とする原因があるからだと、われわれは思う。

 

だが、そうではないのかもしれない。

 

げんに商品、貨幣、国家、軍隊があるから(つまり商品、貨幣、国家、軍隊の存在が原因で)、われわれはそれが必要だと思ってしまい、それが必要だと思うから、商品、貨幣、国家、軍隊という原因が、結果として生まれつづける。

 

転倒した認識、すなわちいったん確立した思考の堂々めぐりを打ち破るのは、むずかしい。だが、仏教にせよ、マルクスの商品論にせよ、画期的な思想は、思考の堂々めぐりに気づくところからはじまった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

| 三浦 陽一 (みうら・よういち) | 希望の歴史 トランス・ヒストリー | 07:10 | comments(1) | trackbacks(0) | - | - |
日常生活の中にあるモノを除去する断捨離は、

非日常の世界に導く面を持っています。

かっては非日常は生存を脅かすものでした。

モノを私有することなしには生きていけないのが

資本主義社会でした。

資本主義の高度化がもたらしたもの、

モノの低価格化、無料化、シェアリングエコノミーの誕生は、

モノを持ち続けることの必然性を低下させました。

断捨離がいざなう非日常の世界が

必ずしも生存を脅かすものではなくなりました。

結果、断捨離は気軽にできるようになり、

それがが習慣化を促し、そればかりか、

モノが邪魔になることが多く、

その除去が快適さをもたらすようになりました。

断捨離が依存の対象になる条件が生まれました。
| シュレッダー | 2018/09/08 8:20 AM |









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