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あきらけき かがみにあへば すぎにしも いまゆくすゑの こともみえけり

         大鏡


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マルクスの生涯は十年刻み

かのカール・マルクス(1818-1883)の人生は、ほぼ十年ごとに区切って理解するとよさそうだ。

 

二十代は、ユダヤ系ゆえに大学での職をあきらめ、文筆活動と労働運動に入っていった十年。結婚、エンゲルスとの出会い、そして27歳の『ドイツイデオロギー』で、生涯にわたる基本思想を打ち立てている。抜群の現実把握センスをもつ、早熟の天才という印象。人生の方向が決まった、出発の十年。

 

三十代は、「共産党宣言」(1948年)執筆にはじまり、1848年革命のあと逮捕、釈放、ロンドンに亡命。資本主義の中心地にて、本格的な経済学研究に入る。居場所と研究対象が定まるまでの、怒涛の十年。

 

四十代は、労働運動の指導、時評などの執筆のかたわら経済学の研究をつづけ、四十代最後の1867年、『資本論』初版を出版する。成熟の十年。

 

五十代は、『資本論』の成果を踏まえてヨーロッパの労働運動を指導する一方、窮乏、健康状態の悪化、転地治療、娘の結婚話など、私生活での問題が続く。苦闘の十年。

 

そして六十代に入ると、自然科学やヨーロッパ以外の事例について膨大な読書ノートを残すものの、公的な執筆は行わなくなる。妻と長女の死を追うように、椅子に座ったまま絶命。64歳。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

| 三浦 陽一 (みうら・よういち) | 希望の歴史 トランス・ヒストリー | 00:00 | comments(0) | trackbacks(0) | - | - |









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