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         大鏡


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日本にはなぜ ロバ がいないか 「ない」ものが社会の特徴をあらわす

「ロバ」をウィキペディアで見たら、これが意外に面白い。

 

 

https://ja.wikipedia.org/wiki/ロバ

 

 

ロバは「記憶力が良い」という箇所で笑いかけ、「ロバは新しい物事を嫌い、唐突で駆け引き下手で、図太い性格」という説明のところでは、すっかり笑ってしまった。

 

昔全国的に有名だった「ロバのパン屋」で車を引いていたのは、じつは小型のウマで、あれがロバだと誤解した人もいたという。

 

感心したのは、隣の中国にはロバがたくさんいるし、日本に連れてこられたこともあるのに、いまの日本には数百頭しかいない。これは「日本畜産史の謎」だと書いてあるところだ。

 

たしかに、ロバは粗食に耐え、力も強い益獣。なのに、どうして日本では普及しなかったのだろう。

 

家畜といえば、日本では去勢の技術があまり発達せず、人間を去勢して用いる宦官制度もなかった。

 

ついでながら、近代以前の日本には科挙のような全国試験がなかったし、人口集中地を防壁で囲む習慣もあまりなかった。

 

周囲の社会にはあるのに、その社会に「ない」ものがある。こうしたものは、その社会にいると、「ない」ことじたいになかなか気づかない。

 

「ない」ことに気づくことは、なかなか知的なこと。そして、「ない」理由を考えることは、さらに知的な作業だ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

| 三浦 陽一 (みうら・よういち) | 希望の歴史 トランス・ヒストリー | 00:00 | comments(0) | trackbacks(0) | - | - |









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