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         大鏡


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負の世界遺産 歴史を「知る義務」について

ユネスコには、「負の世界遺産」という制度がある。

有名なアウシュビッツは、そのなかに入っているが、これを負の世界遺産に登録することに賛成したドイツの委員が、こう言った。

「どの国の人も、自分の国の「負の証拠」が世界遺産に登録されるのを歓迎することはありません。しかし私たちは罪を背負うのではなく、記憶を背負っていく義務があると思います。そのために、私はアウシュビッツの遺産化に賛成しました。」

私はこのシーンをかつてBSの番組で見たのだが、これは知恵の言葉だ。

戦争の遺産については複雑な感情と論争があるが、少なくとも「記憶を背負う」べきことは、ほぼ誰もが賛成できるラインではないかと思う。


日本にも、負の世界遺産となるような過去がある。過去の政府や個人の行為について、現在の私たちが罪を背負うかどうかは議論が分かれるが、事実を「知らなくてもいい」という人は少ない。

ほぼ誰もが同意できるラインまでを公共のものとする。それが妥当だとすれば、まず事実を知ることが、それにあたる。

 

「記憶を背負う義務」において、みなが平等になること。そのうえで、それぞれの個人の判断と冷静な議論によって、さらなる合意へと進んでいく。

 

教育や報道など公共の仕事の役割は、人々が「知る義務」を着実に果たすための、きっかけを常につくることにある。

 

 

 

 

 

 

 


 

 

 

| 三浦 陽一 (みうら・よういち) | 希望の歴史 トランス・ヒストリー | 00:00 | comments(0) | trackbacks(0) | - | - |









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