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         大鏡


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AI の目的 データの集積から「力」の追求へ 

<過去についての認識>がすべて歴史だとすれば、歴史の理論といっても、たいへん茫漠とした話になってしまう。

 

スポーツ系の雑誌をのぞきこんだら、こういう記事があった。

 

 

スポーツの分野でも、AI による膨大なデータの集積が、近年盛んになっている。これで選手たちの動きの傾向はわかる。だが、どうしたら競技力が改善するかは、データの集積だけではわからない。

 

重要なのは、「競技力の本質」を見極めることである。自分を有利にする「力」の本質がわかれば、なにを解決すればよいかがわかり、見るべきポイントがせばまり、データをとる意味が明確になる。

 

たとえば、スピードスケートでは空気抵抗を減らすことが「競技力の本質」である。そう見極めれば、それを実現するために必要なデータをとって分析すればよい。

 

テニスで、ボールにスピンをかけると有利になると見極めれば、そのためにラケットの糸をどう調整したらいいか。それを知るためのデータをとればよい。

 

(仰木裕嗣「競技力の本質がわかれば分析・解析が生きてくる」『コーチング・クリニック』2018年7月号)

 

 

上記のスピードスケートやテニスの例から推測できるように、競技力の本質とその一般的な解決方法がわかったとしても、じっさいのやり方は選手ごとに少しずつ特殊化すべきものだろう。

 

歴史の理論も、これに似ている。

 

われわれ人類は、どの「競技力」を高めたいのか。それをまず見極める。次に、その「競技力の本質」はどこにあり、どうしたらその力を向上できるかを、データによって発見する。

 

その発見の方法と内容は、人によってちがうが、そのさいのガイドライン=規範になるのが、歴史の理論である。

 

過去のデータから実践的規範を発見する。そのための概念の体系が、歴史の理論である。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

| 三浦 陽一 (みうら・よういち) | 希望の歴史 トランス・ヒストリー | 00:00 | comments(0) | trackbacks(0) | - | - |









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