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         大鏡


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言葉の自傷性をおさえる

ウェブ・カウンセラーの安川雅史氏が、ネット上の「書き込み」について、こう述べている。

 

 

「ストレス発散のために、他人の悪口を書き込んだ後で『ああ、スッキリした』という人、まずいないんですよ。

 

人間の脳は主語を理解できないので、悪口で書き込んだことを自分のことだと理解してしまう。

 

書き込むことで、余計にストレスが溜まることを知ってもらいたいですね。」

 

(『人権のひろば』2016年3月、11頁)

 

 

「人間の脳は主語を理解できない」というのは、ウェブ上の書き込みでつかう言葉つまり概念は、特定個人の所有物ではなく、社会的な共有物なので、たとえば「お前」と書いたとき、それは自分のことでもありうるからである。

 

言葉の自傷性は、話したときより書いたときのほうが強いということもある。文字は自分の目を通して、着実に自分に返ってくるからだ。

 

だが、話した言葉も自傷性をもっている。「あいつは...」と語ったとき、その一部は自分への中傷として返ってくる。

 

このごろ私にもようやくわかった。思っているのと、口に出して言うのとでは、ずいぶんちがうのだ。

 

他人の悪口は、思っていても人に言わないほうがいい。断然、言わないほうがいい。口に出した言葉はとりかえせず、他人と自分を傷つけつづける可能性がある。言いたくなっても、しばらく我慢していれば、そのうち忘れることも多い。

 

言葉はきれいな祈りにつかうほうがいい。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

| 三浦 陽一 (みうら・よういち) | 希望の哲学 世界はトランスする | 00:00 | comments(0) | trackbacks(0) | - | - |









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