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         大鏡


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因縁も輪廻も正確な洞察

数学の「無限大」は、次のように定義される。

 

 

「変数 x の絶対値がどんな正の数よりも大きくなりうること。またはその変数」(大辞泉)

 

 

無限大は、いまでは数学の正当な研究対象とされている。つまり無限大は、人間にとって実在である。

 

同様に、因縁も輪廻も、人間にとって実在する。

 

 

^縁は、「どんな正の数」も超えたものごとの連続性として実在する。

因は直接的原因(種もみを播いたこと)、縁は間接的原因(土、水、太陽…)。このふたつがあってものごと(稲の生育)は生起する。

因縁は無限の連鎖であり、ある限界を超えると、人間には不可知となるが、その実在を否定することはできない。


だから仏教は、この宇宙の不可知性を「不思議」とあきらめ、あきらめることで認識した(花山勝友『輪廻と解脱』講談社現代新書、1989年、28頁)。

 

 ̄宙の輪廻も、無限大と同様、実在する。

 

宇宙の理法を輪廻ととらえることで、人間は古くから宇宙を人格化して(わがこととして)認識してきた。輪廻は、人間の具体的認識の限界を超えながらも、「どんな正の数」も超えた循環として実在性をもつ。

 

「ある永遠の循環過程のなかで物質は運動している。それは、地球年を尺度としては十分に測りえないほどの長時間を経てようやく完結するような循環過程である。...ここでは、永遠に運動しつづけている物質と、その物質が運動し変化するさいに従う諸法則のほかには、なにも永遠ではない。

 

しかし、われわれは確信する。物質は、地球上で最高の精華である思考する精神を絶滅させるのと同じ鉄の必然性をもって、この思考する精神を別の場所、別の時に再び生み出すにちがいない、と。」

 

(エンゲルス『自然の弁証法(抄)』新日本出版社版、30-31頁より要約。太字は引用者)

 

 

 

因縁といい、輪廻という。

 

いずれも正確に計測することはできない。だが、宇宙認識としては、証明の必要がないほど正しい。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

| 三浦 陽一 (みうら・よういち) | 希望の歴史 トランス・ヒストリー | 00:00 | comments(0) | trackbacks(0) | - | - |









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