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あきらけき かがみにあへば すぎにしも いまゆくすゑの こともみえけり

         大鏡


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言語は物を人格化し、人格を物化する

人間は、言語によってあらゆる物を人格化する(個性ある人間のようにみなす)。

 

たとえば美しい景色がわれわれの五感によって認識され、この認識が言語化されるプロセスで、景色(物)は人格化する。素粒子やタンパク質が認識の対象となり言語化されると、素粒子もタンパク質も個性的存在として了解される。

 

言語とは、世界の人格化である。人格化するから、世界は人間にとって意味あるものとなる。

 

言語によって世界が人格化するということは、言語によって人格が物化するということでもある。言語の音声・文字には、話し手の人格が物化して凝結している。

 

 

マルクスは、商品生産における<物の人格化/人格の物化>を考察した。上記のように、言語表現においても、<物の人格化/人格の物化>がおこなわれる。

 

三浦つとむの「自己分裂」は、話し手の認識力によって<物の人格化/人格の物化>がおこなわれることの言い換えである。

 

 

 

 

✴<物の人格化/人格の物化>については、マルクス(森田茂也訳)『資本論第一部 草稿』光文社古典新訳文庫、2016年、413頁以下の訳者解説を参照。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

| 三浦 陽一 (みうら・よういち) | 希望の文法 トランス・グラマー | 00:00 | comments(0) | trackbacks(0) | - | - |









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