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あきらけき かがみにあへば すぎにしも いまゆくすゑの こともみえけり

         大鏡


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空海の書はマントラである 

大岡信氏は、空海の書に「妖気」がただよっているという。あれは「おまじないの字」であり、ときに「不気味」だと言っている(大岡信『あなたに語る日本文学史』新書館、72、74頁)

 

私は、空海の書を展覧会で見たことがあるが、大岡氏に同感だ。

 

そもそも呪文とか祈祷は神秘的な力を信じる行為で、それが「日本の土着」だとも、大岡氏はいう。(同上書、73頁)

 

日本仏教の基礎となった般若経系の仏典も、読経や善行がブッダ(覚者)への道だという神秘的観念のうえに成り立っている。(佐々木閑『集中講義 大乗仏教』NHK出版、2017年、50-51頁)

 

この国には古来、神秘への信頼がただよっていることになる。

 

 

 

 

 

 

                 空海 益田池碑銘

 

 

 

 

 

空海の書の対極にあるのが、最澄の楷行書だろう。これは理知的で、端麗の極みだ。

 

 

 

 

 

「最澄 山家」の画像検索結果

 

            最澄 山家学生式

 

 

 

 

仏法とは理屈を超えた神秘だとしたのが空海で、逆に仏法は論理に貫かれているという信念をもっていたのが最澄なのかもしれない。

 

 

最澄の流れは仏教の教学の面で受け継がれ、空海の流れは、仏教の実践面を代表するのだろう。

 

 

 

 

 

 

 

| 三浦 陽一 (みうら・よういち) | 希望の歴史 トランス・ヒストリー | 00:00 | comments(0) | trackbacks(0) | - | - |









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