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         大鏡


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規範には、主体的規範と客観的規範がある

人間を対象とする行動が組織をつくる(上部構造)。

 

組織を組織たらしめているものは、個々の成員をしばる行動規範と、組織全体をしばる組織規範である。行動規範は行動主体からみた規範、組織規範は組織全体から客観的にみた規範である。

 

このことについて、滝村隆一の記述例を、二つメモする。

 

 

 

○「氏族」には、個々の成員を規定する規範と、共同体全体を規定する規範がある。

 

「一般的に<氏族ー部族>制社会における単位的共同体としての<氏族>は、共同体の個々の成員を規定した規範と、共同体それ自体の維持と存立にかかわる規範によって構成されている。」(滝村隆一『国家論大綱』第一巻上、370頁。太字は引用者)

 

 

 

○ 外部共同体との対抗から生まれる「外的国家」は、個々の成員に発する「総意」と、国家の側からみた「一般意志」という規範によって成立する。

 

「国家と国家権力の歴史的形成は、公的権力による原生的で血族的な共同体の、<国家的>構成から出発する。

 

それは、何よりも戦時における共同体の、軍事的組織化という形をとった、<外的国家>構成としてである。

 

ここに<外的国家>とは、外部から押し寄せてくる、あるいは外部に存在する他共同体に対して、共同体が、<総体としての維持・発展という共通の総意一般意志にもとづいて組織的に結集したこと>をいう。」(同上、371頁。太字は引用者)

 

 

 

個々の人間は複数の組織に属しているし、行動を規定する規範は気分、感覚、感情によって左右されることもある。

 

個々の人間の行動規範の基底部分は、自分がどの組織に属するかという、所属の概念(自覚)によって決定される。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

| 三浦 陽一 (みうら・よういち) | 希望の歴史 トランス・ヒストリー | 00:03 | comments(0) | trackbacks(0) | - | - |









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