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あきらけき かがみにあへば すぎにしも いまゆくすゑの こともみえけり

         大鏡


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人間は、問題の解決方法をすでに知っている

三大(あるいは四大)宗教という言葉がある。

 

三大(あるいは四大)宗教は、文明の基盤となった実績をもち、宗祖以来の原型を変形させながら伝承され、いまも多くの人々の規範になっている。

 

 

 

ヨーロッパ・南北アメリカ  キリスト教

アラブ・東南アジア     イスラム教

東アジア          仏教 (儒教・道教)

(インド          ヒンズー教)

 

 

 

これにより、たとえば生死のような人間の力を超えた運命、たとえば隣人関係などの生活倫理、そういうものをどう考えるかという基本問題は、すでに解決済みである(なかなか実行できないが)。

 

さらに、個々人の生存を確保する、生命をまっとうするという課題は、生産力の発達と、国家という社会的発明によっていちおう解決方法が見出された(じっさいには解決していないが)。

 

つまり人類は、重要問題についてはすでに解決方法を知っている。だが、こうした解決方法を実践するなかで、あらたな問題を抱えることにもなった。

 

いったん確立した解決方法ー宗教、生産、国家ーは、人間の規範にすでに深く埋め込まれているので、捨て去ることができない。それらは打破の対象ではなく、問題解決の前提となる。

 

ところが、宗教、生産、国家は、問題をつくった当のものでもある。原因を前提にしていたのでは、根本解決にはならない。

 

おそらく人間は、生死とか社会統合といった問題を、全面的に解決することはできない。

 

解決をめざす個々の努力。それが歴史ということだろう。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

| 三浦 陽一 (みうら・よういち) | 希望の歴史 トランス・ヒストリー | 00:01 | comments(0) | trackbacks(0) | - | - |









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