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あきらけき かがみにあへば すぎにしも いまゆくすゑの こともみえけり

         大鏡


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壁は、窓を見つけさせるためにある

鎌倉新仏教の祖師と呼ばれる人たちには、ある共通点がある。

 

平安後期以来、中下層出身の僧たちが、万人の心の救済という新課題にいどんだ。

 

そうした僧たちは、みな自分の心のなかに壁をかかえ、それを越えようとして苦しみ、ついに小さな穴を発見するというプロセスを経る。

 

自分はわかっているが、それをどう他者に伝えたらいいか苦心する、というのではなく、自分自身、わからないから深く悩む、というところから出発している。

 

自分の心に高く分厚い城壁があって、中に入れない。くまなく探したが、どうしても門は見つからない。

 

門はないのだ...

 

そうはっきりわかったとき、小さな穴が目に入る。

 

のぞきこむと、壁の向こうがはっきり見えた。

 

あいかわらず、壁はそこにある。

 

だが壁は、私を拒否するためではなく、穴を見つけさせるためにそびえていたのだ。

 

壁の意味が変わる瞬間。これが新しい宗派の誕生である。

 

ブッダも、荒行を尽くしたあと、静かな禅定で目覚めたといわれる。

 

 

「ドアがなければ、窓をあければいい」というのは、オノ・ヨーコさんの言葉だ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

| 三浦 陽一 (みうら・よういち) | 希望の哲学 世界はトランスする | 00:00 | comments(0) | trackbacks(0) | - | - |









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