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春ごとの花に心をなぐさめて 六十(むそぢ)あまりの年を経にける


西行

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価値・意志・意味は、受け手の能力による転体

聞き手が表現の意味を受け取るプロセスを、次のようなトランスとして図示してみる。

 

 

 

                                          表現体

 

 意味(一般的・特殊的)

            

             聞き手の認識力

 

 

 

この図を下から反時計回りに追うと、聞き手が認識力をもって表現体に投射し、そこから意味という転体をつくり、その意味からの反射を受ける(表現体の意味を了解する)。

 

この図には描いていないが、この◁の真ん中では、認識主体が抱いている観念(感覚・感情・概念)がこのトランスの規範として作動している。

 

意味には、社会一般に共有された概念を規範とする一般的な意味と、その認識主体に特有の観念(「あの人はこういう人だから」「これはこういう場面での表現だ」といった特殊的認識)を規範とする特殊的な意味がある。

 

こうして、聞き手の認識力(自己)は、観念に依拠しつつ表現体を意味へと転態させる。

 

このロジックは、買い手の価値認識能力が、労働対象の生産に費やされた労働力の量に依拠しつつ、労働対象を他の商品や貨幣と交換して価値を実現させるという、マルクス『資本論』の価値形態論とパラレルである。

 

 

人間社会ではもうひとつ、組織に接する人の行動力が、観念的に理解された組織の内容である組織態に投射し、この組織態が規範に依拠して転態して、社会的意志(支配されたいという意志を含む)という転体が生まれるトランスがある。これは別項とする。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

| 三浦 陽一 (みうら・よういち) | 希望の歴史 トランス・ヒストリー | 00:02 | comments(0) | trackbacks(0) | - | - |









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