ごきげんようチャンネル


あきらけき かがみにあへば すぎにしも いまゆくすゑの こともみえけり

         大鏡


<< 世界史の成立と西欧の手袋 | main | マルクス生誕200年 風貌と学説の説得力について  >>
「じつは一年前に勝負はついていた」 無印良品・松井忠三氏の"歴史観"

無印良品を立て直したリーダーとして知られる松井忠三(まつい・ただみつ)氏の著書『覚悟さえ決めれば、たいていのことはできる』(サンマーク出版、2015年)。

 

仕事や問題の「本質」をみきわめて、これをやると決めたら、成果が出るまで工夫を重ね、徹底して実行する。そういう強い意志と行動が組織の命だという。

 

読んでみると、ありがちな発想をひっくり返す見方が、随所に書いてある。これは名著だろう。

 

この本の終わりに、歴史観につながる一言がある。

 

商品開発でも販売手法の変更でも、新しいことをはじめてからその成果が出るには、だいたい一年かかる。ということは、

 

 

「今出ている数字は一年前の仕事の結果であり、実は一年前に勝負がついているということです」(188頁。太字は引用者)

 

 

これは、ついつい今だけを見てしまう発想をひっくり返している。

 

歴史の事件は、実はそれ以前に発生が決まっている。いま何をするかで、将来起こることはすでに決まっている。

 

歴史観とは、そういう見方を鍛えることである。

 

 

 

同じことは、われわれの人生にもいえる。今病気になったのは、過去に自分がしたことの結果である。一年後を決めるのは、今なにをするかである。

 

 

「つまり、今少しでも始めることで、来年の自分を変えていくことができる」188頁

 

 

いま生きているということは、過去を引き受け、未来を決めるということである。

 

その覚悟があると、すべてがちがってくる。

 

なるほど、「覚悟さえ決めれば、たいていのことはできる」のだ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

| 三浦 陽一 (みうら・よういち) | 希望の歴史 トランス・ヒストリー | 00:00 | comments(0) | trackbacks(0) | - | - |









http://soundsteps.jugem.jp/trackback/4363
#誰が書いてるの?
   1234
567891011
12131415161718
19202122232425
262728293031 
<< August 2018 >>
-->
#新しい記事
#過去の記事
#著書/共著
#著書/共著
#著書/共著
#著書/共著
#著書/共著
#著書/共著
#著書/共著
敗北を抱きしめて 上 増補版―第二次大戦後の日本人
敗北を抱きしめて 上 増補版―第二次大戦後の日本人 (JUGEMレビュー »)
ジョン ダワー, John W. Dower, 三浦 陽一, 高杉 忠明
#著書/共著
敗北を抱きしめて 下 増補版―第二次大戦後の日本人
敗北を抱きしめて 下 増補版―第二次大戦後の日本人 (JUGEMレビュー »)
ジョン ダワー, John W. Dower, 三浦 陽一, 田代 泰子, 高杉 忠明
#コメント
#トラックバック