ごきげんようチャンネル


みにつもる ことばのつみも あらはれて こころすみぬる 三重(みかさね)のたき

   『山家集』1118

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学問は日常的意味の奥にある概念の世界の構築

数学では、次のような表現がある。

 

1=0.999…

 

右辺は、無限に9 がつづく。これと " 1 "がイコールだといわれても、日常的な感覚では納得しにくいところがある。

 

だが、これは簡単な証明が可能で、まず

 

1/3=0.333…

 

が納得できるとすれば、両辺に3をかけると

 

1=0.999…

 

となる。

 

この証明のミソは、ひとつのものを三人で平等に分配する場合のように、1/3=0.333… という日常的にありうる体験に訴えてから、両辺に3をかけるという数学的 (=概念的) 操作を加えていることにある。

 

1=0.999… は概念の世界では正しくても、この表現のままでは納得しにくい。1/3=0.333… という、日常的な意味に近い例なら、少しわかりやすく感じる。

 

われわれは日常、いろいろな表現が伝える意味の世界に生きている。だが、物理でも工学でも医学でも、勉強がすすむと、もはや日常的な言葉では説明されない。人文・社会系の学問では、日常的な言葉もよく使われるが、構築しようとしているのは概念の世界である。

 

学問をするということは、日常的な意味の世界 1/3=0.333… から、概念の世界 1=0.999… に入るということである。

 

有名な学説とは、深い意味と高い概念をたくみに(セクシーに)結びつけたもので、相対性理論はその代表例である。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

| 三浦 陽一 (みうら・よういち) | 希望の文法 トランス・グラマー | 00:00 | comments(1) | trackbacks(0) | - | - |
言葉が普遍性を獲得するのは、
「表出」という過程を通じてです。

「表出」の「表」とは
自然の外のことであり、
表出とは自然の外に出ることです。

それによって言葉は
決定論に支配された自然を
俯瞰する位置に到達します。
| 初雪 | 2018/11/28 10:02 AM |









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