ごきげんようチャンネル

"Life is too short to wake up with regrets." author unknown
           

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習熟=無意識化=フィードバックの削減
水泳 このあいだ、工学部の平田先生(脳科学)と話していたら、ハッとするようなおもしろい話が出た。

「ものに習熟する」というのは、工学的に言い換えると、「フィードバックの手間が減っていく」ことと同じだ、というのだ。

たとえば、ロボットが手をのばしてコップを握ろうとするとき、ロボットのセンサーはコップとの距離を何度も測り、その情報をフィードバックしつつ、次第にコップに近づいていく。このフィードバックの手間はロボットにとって大きな負担になるので、この手間を減らすことがロボットの進化だという。

これは人間でいえば、サウンド・ステップスの手の動きを、最初はフィードバックをくりかえしながら、正確な動き・正確な声に近づけていく。そして習熟するうちに無意識に同じ動作・同じ声ができるようになる。フィードバックが減り、スムースに動く(大量の情報を高速で処理できる)わけだ。

習熟とは無意識化のことであり、フィードバックの削減とは大量情報の高速処理である。

これで、何度も会っている人といると気楽になれる理由がわかった。相手との距離を測って情報をフィードバックする必要が減るので、そのぶん別のことに注意を向け、効率的に情報を処理できるからだ。

習熟とか無意識とかいう日常的なことを、フィードバックの削減という工学的な表現に置き換えることで、なにかが見えてくる。これはたんなる「無限後退」の論理ではないようだ。嬉しい


| 三浦 陽一 (みうら・よういち) | 認知心理学 | 00:19 | comments(2) | trackbacks(0) | - | - |
習熟とはサブルーチン化では

 工学的に「フィードバックの手間が減っていく」のは、対象とのフィードバックの手順が固定化、単純化され、パターン化されることにより一つのサブルーチンが形成され、メインの処理から外せるということではないでしょうか。
 それが、人間でいえば慣れ、習熟化し無意識化されるということのような気がするのですが。■
| YAGURUMA"剣之助" | 2013/10/21 7:21 PM |
管理者の承認待ちコメントです。
| - | 2007/07/27 7:48 PM |









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