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春ごとの花に心をなぐさめて 六十(むそぢ)あまりの年を経にける


西行

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人間にとって、世界は物質・組織・表現である

史的唯物論でいう土台・上部構造・意識諸形態は、観念上、物質・組織・表現といいかえることができる。

 

考えてみると、人間の観念にとってこの世界は、物質・組織・表現の三つからできている。

 

物質・組織・表現は、どういう関係にあるのだろうか。

 

ここで三つを▽の頂点に配置し、それぞれを主体にしてトランスさせてみる。

 

 

 

 

物質     組織

   

     表現

 

 

 

 

ひとつの頂点がふたつの方向に力を及ぼすので、以下のような計六つの関係が生まれる。

 

 

1 表現が物質化される(人間に受容される)ことで人間の組織がつくられる。

2 表現が組織化する(組織の言葉になる)ことで物質化される(人間へと体化する)。

 

 

3 組織は表現される(人間が表現していく)ことで物質化する(人間ができる)。

4 組織は物質化することで表現される。

 

5 物質(たとえば人間)は組織化される(規範にもとづく組織となる)ことで表現される。

6 物質(たとえば人間)は表現されることで組織化する。

 

 

いずれも、主体になったものが客体を媒介として転体へとトランスする。

 

トランス▽の真ん中にくる規範(本質)は、現実個人レベルでは感覚・感情・概念である。これを概念レベルでいいかえると意味・意志・価値である。

 

規範にガイドされながら、各頂点が関係しあって、上のトランスがまわる。まわる力(投射・転態・反射)の基盤は、現実の実在物としての物質・組織・表現すなわち土台・上部構造・意識諸形態にある。

 

それぞれが客体に投射し客体を転態させる力を概念的にいうと、表現では認識力・表現力、組織では行動力・支配力、物質では消費力・生産力である。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

| 三浦 陽一 (みうら・よういち) | 希望の歴史 トランス・ヒストリー | 06:29 | comments(0) | trackbacks(0) | - | - |









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