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オウムになるな(その1) 中津燎子『なんで英語やるの?』から

中津燎子『なんで英語やるの?』(文春文庫、2000年、初版1974年)

大宅ノンフィクション賞をとったベストセラー。

米軍が日本を占領した時代に英語で仕事をし、アメリカ在住後日本の東北地方にもどってきた筆者は、「うちの子どもに英語を教えて」という近所の人の要望がきっかけで、悪戦苦闘しながら有名な英語教師になっていく。

おもしろかったところをいくつか。



■日本人が  there are を「ゼアラア」と読むことの不思議とか27頁、squirrel(リス)の発音がえらく難しいとか43頁、「英語は腹式呼吸で発声し、発音する」22頁とか、「のどもよく開く」ことが必要だとか33頁、私も自分の経験から苦笑いしながら共感した。

 


■日本の英語状況を語ろうとすると、どうしても「ぼんやりした話」52頁になるという観察がおもしろい。

 

 


「英語ってのは、すばらしいようで、憎たらしいようで、怨みがあるようで、憧れてもいるようで、何か虹色の夢を含んでいるようで、しかし何とも手のつけようがなくてくやしい!という、非常にややっこしい感覚である。」50頁。



「普通の人たちは自分では英語アレルギーを持っているとは思ってないでしょうね。英語は学校でがっちりしごかれちゃって、すぐに点数や成績に結びつくし、成績がよければ人間の出来もいいということになっているから、むしろ素直に、あらいいわね、と反応してしまうんじゃないかしら。」51頁。

 

 

 

英語に対する日本人のこういう「ややっこしい感覚」、今はどうなのだろうか。

 

 

 

 

 

 

 

(つづく)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 


 

| 三浦 陽一 (みうら・よういち) | 日本に英語はない | 00:02 | comments(0) | trackbacks(0) | - | - |









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