ごきげんようチャンネル

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「この道十年」は長いか? 

「パソコンの父」といわれるアラン・ケイ(1940〜)の次の言葉は有名だ。

 

 

 

未来を予言する最良の方法は、未来を創造することである。

 

まず何が必要なのかを決定し、つぎにそれを実現するのだ。」

 

(Alan C. Kay(鶴岡雄二訳)『アラン・ケイ』アスキー、1992年、128−129頁)

 

 

 

では、「未来を創造する」には、どうすればいいのか。彼は、

 

 


「研究段階のアイデアが消費者向け最終製品になるまでには、まちがいなく10年はかかる」

 

 


と書いている(同上書、128−129頁)。

 

画期的なアイデアが人々に受け入れられ、定着するには、10年はかかるということである。

 

 

 

なぜ、「まちがいなく10年」なのか。同書によると、

 


第一に、多くの実例がそれを証明している。ビデオゲーム、アーケードゲーム、パソコン、ゼロックス、プログラム言語… いずれもアイデアの発見から実用までに10年以上かかっている。

第二に、よいアイデアの価値を明確に認識することは、当事者にとっても世間にとっても、容易なことではない。たとえばゼロックス社バロアルト研究所は最良の発見をしたのに、その価値が認識できず、そのままになってしまった。

第三に、アイデアを現実のものにするのに3年ほどかかる。

第四に、いちおう完成したようにみえても、あらたな重要問題が出てくるので、改善の時間が必要になる。
 

 

10年かかるということは、十分な準備と人材と資金があれば、10年後には確実に技術革新ができるということでもある。

 

 

 

個人でも、専門的な分野で一人前になるには10年かかるという話も、よく聞く。

 

若い頃の10年は、長いように思える。だが、なにごとも10年あれば一人前のプロになれるとすれば、価値ある時間でもある。

 

 


新しいアイデアを普及させるのに必要な時間。プロになるのに必要な時間。それが「まちがいなく10年」だということは、若い人が覚えておくといいことのひとつかもしれない。

 

 

 

 

 

 

 

 

 



 

 

 

 

 

| 三浦 陽一 (みうら・よういち) | スタバスタイルの塾を作りたい | 00:01 | comments(0) | trackbacks(0) | - | - |









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