ごきげんようチャンネル



Smile, what's the use of crying?

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真実には過ぎ去ったものもある

なぜ、仏教の諸宗派には今も修行があるか。

 

苦行に耐えたという自信。他人の尊敬や信用を集めること。宗派の規律と位階の基準としての修行。

 

どれも悪いことではないが、難行苦行によって現実を超越できるとは限らない。超越を体験したことは長く記憶できても、超越感覚そのものは長続きしない。

 

人間は、自分の認識のなかで超越という概念への無限の接近を試みるが、ふと我に帰還したとき、超越は到達至難、安住不可能な世界であることに気づく。

 

もともと、高度な宗教的境地は、人間が幻視する蜃気楼のようなところがある。かつて多くの修行者、僧侶が、この蜃気楼を追った。だが、過去から伝承された蜃気楼を、いつまでも追いつづける必要は、どこにあるのだろうか。

 

法然の念仏への帰依は、過去の教説の学習や伝統的な修行についての苦い反省から来ているのではないか。法然自身は、仏典を読み、極楽を幻視する行を繰り返していたようだが、彼はそれを庶民に勧めたわけではないようだ。

 

「極楽」「悟り」... あらゆる概念は、個人的な認識の特殊性を照らしだす社会的準拠である。だが、それは心中の抽象的観念であるから、生身の人間がそこにとどまることは不可能である。しかし、そこに概念がある以上、人はいつの世にも到達を試みる。

 

ブッダもイエスも、断食の修行を通して真実を見た。しかし、ブッダもイエスも、自分と同じ修行を他の人に勧めるだろうか。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

| 三浦 陽一 (みうら・よういち) | ブッダ暗殺 | 00:00 | comments(3) | trackbacks(0) | - | - |
たしかに、知の世界に到達してしばらくすると、それが当然に思えてきます。その時、上から見るというより、「あなたもここまでくるといいね」と誘うような気持ちになる。そして自分はみずからさらに前進する。そういう関係がいいように思います。
| みうら | 2017/10/22 6:53 AM |
<知識>の修業とは何でしょうか。

頂点を極め、そこに人々を誘って蒙をひらくことでしょうか。頂点を極めてそこから世界を見下ろすことでしょうか。

頂点を極め、そこからそのまま寂かに<非知>に向かって着地する。
どんな種類の<知>にとっても最後の課題はそこではないでしょうか。
| 月研ぎ | 2017/10/22 6:30 AM |
自分が宗教を信じないのは、宗教のなかに、相対的な存在にすぎない自分に眼をつむったまま絶対に飛び越してゆく自己欺瞞をみてしまうからです。

相対的な世界は、自由でないかもしれませんが、観念の恣意性だけは保証してくれます。飢えるかもしれないし、困窮するかもしれません。それも、日常の時間が流れてゆくにつれて、さほどの痛みもなく流れてゆく世界です。

でも相対世界にとどまりたいという願望は、自分の意志のとどかない遠方から事物が殺到してきたときは、なすすべもなく懸崖に追いつめられます。そして、ときとして絶対感情のようなものを求めないではいられなくなります。

そのとき自分は、宗教的なものを欲するでしょうか、理念を欲するでしょうか、死を欲するでしょうか。そしてやはり自己欺瞞にさらされるのでしょうか。

これらすべてを欲し、しかも自己欺瞞にさらされない世界を求めようとして、はたしてそんな世界は、ありえるのでしょうか。
| 月研ぎ | 2017/10/21 12:21 PM |









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