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あきらけき かがみにあへば すぎにしも いまゆくすゑの こともみえけり

         大鏡


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シェイクスピアの顔と啄木の蟹

人の身体が他の生物の身体と異なるのは、みずからの観念を対象にした「自意識」すなわち「自分」を立ち上げることができる点である。どうして人は、「自分」という意識をもつことができるのか。その秘密は、「自己」の発生にある。

 

 

シェイクスピアが、うまいセリフを書いている。

 

 

 

「ブルータス、君は自分の顔が見えるか。」

「いや、それは無理だ。目は自分自身を見ることはないからね。反射によって、他のものに映すことで、自分の顔は見えるのだ。」

 

(ウィリアム・シェイクスピア『ジュリアス・シーザー』)

 

 

 

人が自分を「反射」させる、鏡のような「他のもの」とはなにか。

 

それは、人の身体が自分を分裂させた自己である。この自己が自分の「鏡」になる。

 

 

自己と自分の関係を表現した例が、啄木にある。

 

 

 

東海の

小島の磯の白砂に

われ泣きぬれて蟹とたわむる

 

 

 

ここに登場する「蟹」は、啄木の「われ」(自己)からみた自分である。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

  ドライブする自分は、自己をトンネルに差し向け、トンネルから自分の位置を知る

 

 

 

 

 

 

 

 

 

| 三浦 陽一 (みうら・よういち) | 希望の文法 トランス・グラマー | 00:00 | comments(0) | trackbacks(0) | - | - |









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