ごきげんようチャンネル

科学とは、正確に驚くことである。 Y.M.
           

<< マスコミは簡単にあやつれる 政治へのインパクトを消すための婚約報道? | main | ギタリスト・荘村清志さんの演奏の秘密 >>
英語の大文字は個性の表現 日付はその日の個性だから、theがない

英語の文法をまとめた原稿を書き溜めている(「トランス・グラマー」という名前です)。これは私のライフワークのひとつ。

 

原稿を書いていると、ちょっとした英語の真実に気づくことがよくある。そのひとつは、

 

「なぜ英語の日付にはtheがないか?」

 

というもの。

 

日付は特定の日だから、the がついても良さそうである。しかし、実際には  "April 16, 2017"  のように、the なしで書く。それはなぜか。

 

これは案外と大事な英語の感覚の表れである。

 

答えは、こうである。

 

英語には、「個性は大文字で表す」という原則がある。いわゆる「固有名詞」である。

 

固有名詞が表す個性とは、「一回しか現れないもの」のことである。

 

例えば、人名は、一回しか現れない個性そのものを指すから、大文字で書く。駅の名前 Tokyo Station や、通りの名前 Fifith Avenue, 曜日 Monday なども大文字になるのは、それぞれに個性的で、「それがなくなったら、二度と同じものは現れない」という認識の表れである。

 

同様に、歴史の中でその日は一回しかない。すべての日付は、「固有名詞」なのだ。住所も、英語では大文字で書き、theをつけないが、それは居住地の個性を表しているからである。

 

ただ、日付のなかの数字は、大文字で書かない。だから、日付がその日の個性を表す「固有名詞」であることに気づきにくいのだ。

 

ちなみに、英語では文のはじめを大文字で書きはじめるが、これも「この文は、この文章のなかで、一回だけ現れる個性的なものだ」という感覚の表れである。

 

個性、つまり「一回だけ。二度と現れない」という認識は、大文字で表す。これが英語の感覚である。the FBI のように、theのつくタイプの固有名詞や、日付のように固有名詞と気づきにくいものもあるが、「一回だけ存在するもの=個性は、大文字で表記する」という英語の原則は一貫している。

 

これを覚えておくだけで、英語という言語の考え方が少しわかってくる。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

| 三浦 陽一 (みうら・よういち) | 言語の資本論を書く | 20:57 | comments(0) | trackbacks(0) | - | - |









http://soundsteps.jugem.jp/trackback/3692
#誰が書いてるの?
    123
45678910
11121314151617
18192021222324
252627282930 
<< June 2017 >>
-->
#新しい記事
#過去の記事
#著書/共著
#著書/共著
#著書/共著
#著書/共著
#著書/共著
#著書/共著
#著書/共著
敗北を抱きしめて 上 増補版―第二次大戦後の日本人
敗北を抱きしめて 上 増補版―第二次大戦後の日本人 (JUGEMレビュー »)
ジョン ダワー, John W. Dower, 三浦 陽一, 高杉 忠明
#著書/共著
敗北を抱きしめて 下 増補版―第二次大戦後の日本人
敗北を抱きしめて 下 増補版―第二次大戦後の日本人 (JUGEMレビュー »)
ジョン ダワー, John W. Dower, 三浦 陽一, 田代 泰子, 高杉 忠明
#コメント
#トラックバック