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世阿弥はなぜ残ったか 書いて残すことの力

いま「連関の論理」という論文を書いている。マルクスの価値形態論に

ヒントを得たのだが、なぜかこの種の論理的拡張を試みた人がいなかった。

 

「連関の論理」によって、いわゆる弁証法の体系とか、観念論と唯物論とか、

心身問題とか、脳科学とかいった、基本問題へのアプローチの仕方がわかる。

人間にとって昔から難問とされてきた、こういう問題を解く糸口が見つかる。

 

書いている本人としては、そういう思いでいるのだけれど、

むろん、すぐに信じてくれる人がいるはずもない。

 

それでも、私は書いておきたい。

 

昔、世阿弥がなぜ今日まで残ったかと考えたことがある。その答えは、

彼がものを書いて残したからだと気がついた。

 

だいたい、役者はものを書いて残さない人が多いような気がするが、

世阿弥は作品だけでなく、芸道論も書いている。その内容が優れている

のはもちろんだが、とにかく彼がたくさん書いておかなかったら、

今日ほどの影響を残せたかどうか、疑問である。

 

本人が命と引き換えにしてもいいと覚悟できたものを

成就できたかどうかで、人生の達成が決まる。

 

連関の論理と、いま半分くらい書いた英語の世界観、そして次に予定している

「史的唯物論」の再構築。

 

この三つの作業をもって、学問上の私の生涯は終わる。命と引き換えにして、

この三つを達成したい。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

| 三浦 陽一 (みうら・よういち) | 60代の気持ち | 18:38 | comments(0) | trackbacks(0) | - | - |









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