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"apparently " の怪  「明らかに」なのか「うわべは」なのか
気づいている人もいると思うが、英語の"apparently"という語は、意味がよくわからないことがある。
 
辞書には、
 
 
 
①うわべでは seemingly
 
②明らかに evidently
 
 
 
という二つの意味が載っている。①は、「本当はそうではないかもしれない」という含みがあるし、逆に②は、「間違いない」というニュアンスだから、どっちなのかはかなりの問題になりうる。
 
研究社の新英和大辞典は、apparent の項で、①は名詞の前(いわゆる限定用法)、②はbeのあとなど(いわゆる叙述用法)の場合、と区別しているが、じっさいには区別が「曖昧なことがある」と注記している。
 
これが apparently と副詞になると、意味の区別はいっそうむずかしいことになる。
 
 
 
 
 
じっさいの例では、apparently は①のほう、つまり「少なくとも外見上は」の意味で言うことが多い。
 
ネットで調べると、
 
 
 
as far as one knows or can see
 
... used by speakers or writers to avoid committing themselves to the truth of what they are saying.
 
 
"foreign ministers met but apparently failed to make progress"
 
 

 

 

といった説明があるが、これが一番よいようだ。

 

すると、問題は英語の意味が曖昧だということより、これにうまく相当する日本語が見つけにくいことのほうかもしれない。


 

「少なくとも私が見たところでは」「外見上は」「どうやら」「いちおう」


 

では無責任? な感じが前面に出すぎて、ニュースなどでは使いにくい。

 

おそらく、英語のニュースを日本語にするときは、apparently は訳出しないことがあるのではないか。

 

日本では、英語の一語に日本語の一語を対応させたいという願望があるから、いずれapparently に対応する新しい日本語が作られるかもしれない。

 

 

 

 

 

 
 
 
 
 
| 三浦 陽一 (みうら・よういち) | 英会話 | 06:00 | comments(0) | trackbacks(0) | - | - |









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