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史的唯物論の出発点は、個々人の「生活」の生産にあった その3

『ドイツ・イデオロギー』から十年余り後、マルクスが30代の終わりに書いた『経済学批判』の「序言」(序言の日付は1859年、マルクス41歳)は、マルクスにとって「導きの糸」となった「公式」が素描されていることで有名である。

 

「公式」は、次の言葉ではじまる。

 

 

 

「人間は、その生活の社会的的生産において、一定の、必然的な、かれらの意志から独立した諸関係を…とりむすぶ。」(訳文は岩波文庫版、13頁より)

 

 

 

ここでは、まさしく「生活」から社会観の叙述が始まっている。だが、これだけでは「生活」がなにを意味するか、あまり判然としない。

 

 

 

 

そこで、「生活」の意味を示唆した文はないだろうか。マルクスは、この「序言」とは別に、「一般的序説」(同上訳書、11頁)を書いていた。「一般的序説」は、『経済学批判要綱』と題したメモの一部で、マルクスの生前には発表されず、死後の1897年に公刊されたが、「一般的序説」は、「一 生産」からはじまり、その冒頭は次のようになっている。

 

 

 

「ここでとりあつかう対象は、まず物質的生産である。

 

社会で生産をおこなっている個々人、したがって個々人の社会的に規定されている生産が、いうまでもなく出発点である。」(同上訳書、287頁。ゴチック引用者)

 

 

 

「公式」に「生活」という語があるのに対し、こちらには「生活」という語はない。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

(つづく)

 

 

 

 

 

 

 

 

| 三浦 陽一 (みうら・よういち) | 希望の歴史 トランス・ヒストリー | 05:03 | comments(0) | trackbacks(0) | - | - |









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