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史的唯物論の出発点は、個々人の「生活」の生産にあった その2

結論からいうと、「生活」という概念はマルクスの史的唯物論の基盤になっていると考えられる。

 

意外に思われるかもしれないので、順に説明すると、

 

 

マルクスが20代後半に書いた『ドイツ・イデオロギー』(生前未公刊)の「唯物史観」のパートは、史観の「前提」となるのは「現実的な諸個人」とその「活動」および「彼らの物質的な生活条件」だという記述ではじまる。(訳文は、筑摩マルクスコレクション版、54頁から)

 

以下、「生活」という言葉はこのパートに数十回でてくる。『ドイツ・イデオロギー』のなかの「唯物史観」のパートの主題は、「生活」であるといってもよいほどである。

 

人間は労働を中心とする「生活様式」をもち、それは「諸個人の活動の一定の仕方」、「彼らのを表出する一定の様式」であり、それがすなわち「彼らの存在の仕方である」という記述もある(同上訳書、55頁)。

 

要するに、人間とは<生活している存在>だということであり、これは常識であるが、マルクスもここから出発しているわけである。

 

ただ、注目してよいのは、「生活の生産」という表現がでてくることである(同上訳書、67頁)。

 

これは「労働による自らの生の生産、および生殖による他者の生の生産」を指しているが(同上訳書、67頁)、「生活の生産」という表現は、後述する<生活を生産する>という唯物史観の発想につながるものと思われる。

 

 

 

 

 

 

 

(つづく)

 

 

 

 

 

 

 

| 三浦 陽一 (みうら・よういち) | よみがえる史的唯物論 | 05:02 | comments(0) | trackbacks(0) | - | - |









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