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万有引力と重力波 「影の国」が自立する その1
万有引力の話を聞いたとき、結果としてはその通りなのだろうが、なぜそうなるのかが説明されないので、十代の私は「こりゃマユツバものだな」と直観した。

中学や高校でやる数学や化学や物理には、理由ぬきの押しつけが多い。あのとき、「理由はまだわからない」とひとこと言ってくれれば、別の興味もそそられたろうに。

さて、益川敏英氏の一般向けの本を読んでいたら、万有引力について、わが意を得たという感じの一節があった。


「いま考えるとおかしなことです。

たがいに離れたところに物質が二つあって、そのあいだに距離の二乗分の一の力がはたらくといいますが、どうしてこんなに離れているのに力がおよぶのか。」


(益川敏英『素粒子はおもしろい』岩波ジュニア新書、2011年、55頁より要約)


そうだろう。そう思わないほうがおかしいのだ。

それで、いまの物理学では万有引力は「重力波」というもので説明されていて、


「質量をもっているものが重力波を出し、それをもう一方のものが受けとる。その結果として力がおよんだように見えるわけです。…

重力があると、私たちの空間はゆがむ。そのゆがみが波となって伝わった結果として、質量と質量のあいだに力にはたらいたように見えるということです。」(同上書、55-56頁)


ということらしい。








(つづく)










| 三浦 陽一 (みうら・よういち) | 今さらながら現代サイエンス | 19:58 | comments(0) | trackbacks(0) | - | - |









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