ごきげんようチャンネル

"Life is too short to wake up with regrets." author unknown
           

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五木寛之氏の「暗愁」
「暗愁(あんしゅう)」という言葉がある。

何年も前、五木寛之氏の講演で知った。大辞泉によると、梶井基次郎の小説にでてくるらしいし、中国語ではわりと普通に使うようだ。

「暗愁」とは、人生の後半に入った人間が感じる、正体不明の暗い気分のこと。

五木氏は、日本でいかに自殺者が多いかを指摘して、この言葉が表す人生の真実を強調していたが、その後、私はこの言葉を思い出すこともなかった。それが、このごろ突然心に浮かぶようになった。

「午後の遺言状」でちょっと好きになった新藤兼人監督が、ラジオで同じようなことを言っていた。

「80歳を過ぎて人生を振り返ってみると、満足というより、恨みの気持ちのほうが強い。」

あれだけたくさんの映画を、たくさんの人たちと撮ってきたのだから、さぞ充実した人生だったのでは… とわれわれは思うが、本人は恨みのほうが多いという。

ならば「暗愁」は、どんな人でも襲われる可能性がある。

若い人は実感がわかないだろうが、この言葉は覚えておいて悪くない。ある夜、得体の知れない暗い気持ちになる。そのとき、自分の気分に立派な名前がついていることを知っていれば、少しは慰めになるからだ。

| 三浦 陽一 (みうら・よういち) | 60代の気持ち | 01:11 | comments(1) | trackbacks(0) | - | - |
 75歳。過日急きょ甲子園に駆け付けた。千載一遇の五木寛之氏の講演会をドタキャンした。受講した友人が調べてごらんと「暗愁」と書いたメモ。母校の応援は老春を満足させた。対して、この言葉の意味がやがて実感となってくるんだろうと思う次第。著者が言う玄冬もやがてだろう。
| Yasuyuki Koyanagi | 2017/03/31 11:40 AM |









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