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地球は消滅し銀河は接近する 超巨大銀河「ミルコメダ」の話
探査機「キュリオシティ」の火星着陸が話題になっている。

宇宙関連でひとつメモを。

『日経サイエンス』日本語版に、われわれのいる銀河系と隣のアンドロメダ銀河はいずれ衝突するという予測が載っている。

該当部分を引用しよう。


「天の川銀河に住む私たちは間もなく(といっても数十億年後)、隣の巨大渦巻銀河であるアンドロメダ銀河の突入という事態に突入する。

これら二つの銀河の中心にある高密度の領域は互いに衝突するか、共通重心を周回しはじめるだろう。

ミルキーウェイとアンドロメダの相互作用の結果、一つの超巨大銀河『ミルコメダ』が生まれる。」

(『日経サイエンス』日本語版、2012年6月号、37頁)


同記事によると、「ミルコメダ」が生まれるだけでなく、いまから十億年〜60億年のあいだに「太陽系の内惑星の軌道が不安定になる可能性がある。太陽が白色矮星になる」という。(同上、37頁)

つまり、地球は数十億年後には太陽の膨張・爆発によって消滅する。むろん、それ以前に地球は人間が住める環境でなくなるだろう。

地球上の生命の歴史が数億年、人類が誕生してから500万年というから、いまから数十億年という時間はそう短いわけではない。

しかし、たとえ人類が火星に移住できたとしても太陽の膨張をまぬがれることはできないから、太陽系の消滅すなわち人類の消滅はおそらく不可避である。

人間は、こうした超長期の予測をリアルに認識する能力をもっているので、「知らぬが仏 Ignorance is bliss. 」とばかり、このことに知らんぷりを決め込むわけにもいかない。

ここはエンゲルスにしたがって、次のような認識で満足するほかないようだ。


「ある永遠の循環過程のなかで物質は運動している。

それは、地球年を尺度としては十分に測りえないほどの長時間を経てようやく完結するような循環過程である。

そこでは、有機的生命が存在する時間、生命と自己意識とが活動する空間はごく限られたものである。

ここでは、永遠に運動しつづけている物質と、その物質が運動し変化するさいに従う諸法則のほかには、なにも永遠ではない。

しかし、われわれは確信する。

物質は、地球上で最高の精華である思考する精神を絶滅させるのと同じ鉄の必然性をもって、この思考する精神を別の場所、別の時に再び生み出すにちがいない、と。」


(エンゲルス『自然の弁証法(抄)』新日本出版社版、30-31頁より要約)


















| 三浦 陽一 (みうら・よういち) | 今さらながら現代サイエンス | 00:00 | comments(0) | trackbacks(0) | - | - |









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