ごきげんようチャンネル

"Life is too short to wake up with regrets." author unknown
           

<< トランスグラマーは構造主義と現象学を含んでいる その3 | main | トランスグラマーは構造主義と現象学を含んでいる おわり >>
トランスグラマーは構造主義と現象学を含んでいる その4

言語の理解についての現象学の貢献のひとつは、「企投(きとう)」という実存主義由来の理解を言語活動に読み込んだことだろう。

 

 

「実存的な関係企投が言語の『意味』の基底的本質であり、記号としての言語の『意味』はそれ[実存的な関係企投]を根拠として成立している」(竹田前掲書、173頁)

 

 

同旨だが、構造主義的な理解とペアになっているところを引用すると、

 

 

「言語の一般規範(ラング)が個々のパロール(現実言語)を可能にしていますが、根拠関係としては、パロール(企投的意味)の積み重ねが絶えずラング(一般ルール)を作りあげている」(同上書、172頁)

 

 

この「企投」は人間の身体と言語がもつ「ゲーム」的な性質に根ざしている。

 

 

「ゲームの本質というものは、単にそのルールの体系を正確に記述することではけっして把握できないものであり、…主体のゲーム経験だけがゲームの本質をつかむことができる」(同上書、130頁)

 

 

 

ただ、言語という「集合関係的ゲーム」は、普通のゲームとちがって「目的」が限定されないため、身体と同様に、

 

 

「つねに自分のルールを刷新しつづけるような構造になっており、…プレーヤーの多様な自己設定に委ねられている要素が大きい」(同上書、132-133頁)

 

 

 

 

 

 

 

 

(つづく)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

| 三浦 陽一 (みうら・よういち) | トランスグラマー 希望の文法へ | 06:33 | comments(0) | trackbacks(0) | - | - |









http://soundsteps.jugem.jp/trackback/3066
#誰が書いてるの?
  12345
6789101112
13141516171819
20212223242526
2728293031  
<< August 2017 >>
-->
#新しい記事
#過去の記事
#著書/共著
#著書/共著
#著書/共著
#著書/共著
#著書/共著
#著書/共著
#著書/共著
敗北を抱きしめて 上 増補版―第二次大戦後の日本人
敗北を抱きしめて 上 増補版―第二次大戦後の日本人 (JUGEMレビュー »)
ジョン ダワー, John W. Dower, 三浦 陽一, 高杉 忠明
#著書/共著
敗北を抱きしめて 下 増補版―第二次大戦後の日本人
敗北を抱きしめて 下 増補版―第二次大戦後の日本人 (JUGEMレビュー »)
ジョン ダワー, John W. Dower, 三浦 陽一, 田代 泰子, 高杉 忠明
#コメント
#トラックバック