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世界史の成立と手袋の出現 ユニークな図柄が半分の個性を保障する
福島礼子『わたしの手袋博物館』(暮しの手帖社、2005年、1800円

人体のなかでもっとも表現力があるのは目と手だと、養老猛氏がどこかで書いていた。

手の表現力を変化させる。それがファッションとしての手袋の役割である。

著者によると、18世紀の末、フランス革命以降に西洋女性の服装は変化した。

革命による女性の解放。そしてアジアの植民地からもたらされた薄い木綿。このふたつが合体して、半袖・ハイウエストの軽やかなドレスが登場した。そのため、手の周辺をおおう手袋が重視されるようになったのだ。(23頁

アジアの新素材が西欧のファッションを変えた。ファッションは世界史の象徴なのだ。

本書が紹介する名品のなかでも注目したのは、忠臣蔵の大石内蔵助の嫡男で、討ち入りに参加し16歳で切腹した大石主税(おおいし・ちから)の革手袋(泉岳寺蔵)。

子どもっぽいずんぐりした形。そこに元気のいいトンボの模様が描かれている。俊敏なトンボは「勝虫」とよばれ、武士が好んだ図柄であった。討ち入りに使った本物だろう。

武士の革手袋は西洋女性のファッションとは別物だが、それでもトンボの模様におしゃれ心がこめられている。

人の手は左右でサイズが違うのだから、既製の手袋はけっして手にあわないと断言する著者。

ぼくもいつか、自分だけの手袋をあつらえたいー

などと思っていたら、先日、おもしろい手袋を見つけた。

鯉の図柄をあしらった軍手。価格は千円。軍手だと思えば高いが、手袋だと思えば安い。

運転用に買ってみたが、柔らかくて軽い。良質の木綿らしい。運転がちょっと楽しくなるし、これなら街中でもOKかもしれない。

トンボとか鯉とか、ファッションには生き物の図柄が活躍する。抽象的な図柄でも元は自然からのインスピレーションだったりする。

手袋の究極は自分用にあつらえることだろうが、ユニークな鯉の軍手を「手袋」として試してみることにしよう。











| 三浦 陽一 (みうら・よういち) | 男のファッション | 00:02 | comments(0) | trackbacks(0) | - | - |









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