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『日本の耳』補遺 その1
小倉朗『日本の耳』(岩波新書、1977年)から、捨て置くのはもったいない話のメモ。

◯日本の耳は「動の中に静を求めて充足する耳」「単一への味到」「松風をきいて風と化し、筧をきて水と化す心」である。4-5頁。

◯「もしベートーベンが音ではなく光を失っていたら音楽は書けなかった。けれども古来日本の音楽家には盲人が少なくない。」10頁。

◯人間の言語では問いの中の疑問詞の音程「これはですか?」と答えに現れる音程「い、これはンです」はドミナントとトニックの「五度音程」をつくる。87頁。

◯日本の歌声は「おさめ」たり「はね」たりするもので、まさしく「毛筆の運動」と共通する。161頁。

…日本人の演奏はいいところになるとじっくり聞かせようとするためか微妙に遅くなるといわれるが、それも毛筆の運びと関係があるのかもしれない。

◯目は新しい色や形に興味をもって対応する。しかし耳は保守的である。アカデミズムの存在も手伝って、本当に新しい音楽はでてきにくい。119頁。

じっさい、音楽の新しさとはたいてい理論、技法、素材の新しさのことであって、「拘束を超絶して音を一新し得た天才的な耳は、音楽史上、数えるほどしかなかった。」119頁。

ならば音楽の革新はよほど難しいことになる。










(つづく)








| 三浦 陽一 (みうら・よういち) | 名著のアフォーダンス | 00:00 | comments(0) | trackbacks(0) | - | - |









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