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アルファベットの都市伝説  pとbの音声学
ひさしぶりの英語ブックスどれどれ塾。今回は、ちょっと趣向を変えて、アルファベットの話。

David Harris(小田原真喜子監修)『カリグラフィー 欧文書体の書き方100』(日本ヴォーグ社、2004年10月、3000円

ハードカバーのリングノートという装丁が珍しいうえに、印刷の美しさ、テーマのユニークさ、解説の本格性、どれをとっても、いい本だ。

いま流行りらしい都市伝説風?に、この本からアルファベットの秘密を紹介してみる。

◇ Pとbは、縦棒の位置が違うだけの親類文字。…音声学でいう無声音pと有声音bの違いが、縦棒の位置で表現されているわけだ。アルファベットの発明者は立派な音声学者だった。ハングルでも、bに対応する激音pは、ヒゲのような線をbの文字に付加して息の強さを表現する。アルファベットとハングルには、同じ発想が秘められている… 勉強になりました。

◇ Wは、中世になってからの比較的新しい文字で、Vをふたつ重ねて書いたもの。げんに、Vの唇をさらにすぼめるとWになる。…そういえば、英語でもフランス語でも、Wの読みは「二重のV」という名前からきている。

◇ Mは、Nをふたつ重ねた文字。VとWの関係に似ている。言われてみれば、Mはたしかに強いNという感じの音である。

◇ Uも中世になってからの文字。字体はNをひっくりかえしたもの。NとUの音色の類似性が関係しているのかもしれない。

アルファベットは、音感と文字の形が密接に結びつきながら発展してきたのだね。こういうことを、英語の時間にぜひ教えてほしいものだ。こういう洞察の体験が、深みをもつ教養になっていくのだから。





| 三浦 陽一 (みうら・よういち) | 英語ブックス・どれどれ塾 | 22:00 | comments(0) | trackbacks(1) | - | - |









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カリグラフィー―欧文書体の書き方100
カリグラフィー―欧文書体の書き方100
| 忍者大好きいななさむ書房 | 2009/08/21 10:03 AM |
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