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         大鏡


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盆栽をモダンに生き返らせるデジタル発想

先週の「ソロモン流」は女性盆栽家。

見ていてすっかり感心した。

古臭いと思われがちな盆栽を、女性の跡取りがモダンに生き返らせている。

手に入りやすい小さな植木や苔を集めて、生け花のように短時間に、数千円で作れる盆栽を提案。「ウエディング」などの現代的テーマで作品をつくる。

この盆栽づくりを彼女は「彩花盆栽」と呼んでいる。ネーミングもいい。

これなら、小さいながら(小さいからこそ)自分流のものが作れるので、盆栽の良さがみんなにわかる。

盆栽といういかめしい存在をデジタルに分解して軽やかにし、かつ現代人の生活に合致したテーマでイマジネーションを刺激して、すっかりモダンにしたのだ。

私がとくに感じたのは、盆栽は「自分で作る」ところに深い真実があるということだ。

自分で作るから小学生も夢中になれる。大人の受講生も「心が落ち着く」「花とちがって長く楽しめる」という。

これを英語とくらべると、これまでの英語は「自分で作る」という感覚にとぼしいのではないか。

どうしてもお仕着せになり、英語を「自分で作った」という実感がもてない。

お茶の稽古だってお茶を「たてる」。スポーツだってゲームを「作る」。ウオーキングだって自分を「見せる」。

そこには、たとえ下手でもモダンなものを自分でやったという実感がある。

英語じたいはモダンなイメージがあるが、下手な英語を話している自分は「カッコ悪い」イメージだったりする。英語の仕組みがデジタルに分解して軽やかに説明され、使いやすく自分流に組み立てられるようにもなっていない。

これでは古臭い盆栽と同じである。

そして盆栽がモダンに生き返るかどうかは、一般の人たちの支持があるかどうかで決まる。

「盆栽のイメージを変えて、こんなにいいものなんだと現代の人にわかってもらう。それが私のライフワークです。」

と彼女は言い切っていた。

英語の場合、イメージはすでにモダンだが、ほんとうにモダンに一般人が楽しめるようになっていないところが問題なのだ。

英語だって、学校でやった誰もが知っている材料を集めてうまく組み立てなおせば、こんなに良さが楽しめるよ、という”デジタル芸術化”が有効だろう。

さしずめ「生け花英語」。

ならば私も彼女にあやかって、こう言わねばならない。

「英語で作れる生け花を通して、こんなにおもしろいものがあると現代人にモダンにわかってもらう。それが私の夢です。」











| 三浦 陽一 (みうら・よういち) | スタバスタイルの塾を作りたい | 00:17 | comments(0) | trackbacks(0) | - | - |









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