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あきらけき かがみにあへば すぎにしも いまゆくすゑの こともみえけり

         大鏡


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歴史は必然性の解明

経済評論家の勝間和代さんが、歴史教育について耳の痛いことを書いている。

 

たとえば鎌倉幕府の成立について、

 


「『1192年(あるいは1185年)鎌倉幕府成立』と覚えこませるのではなく、『なぜ鎌倉幕府の成立が1192年(あるいは1185年)なのか』『武家とは何か』『なぜ貴族は衰退したのか』などと、一つの物事について最低でも5回は疑問を投げかけ、互いに議論することが大事だと考えます。

重要なのは『なぜ貴族政治がうまくいかなくなり、平氏政権そして源氏政権に移ったか』という詳細な背景説明です。

 

そうすれば『現代において、どのような状況が起きれば、政権交代が生まれやすいのか』などという論理を歴史から学べるわけです。

 

ところが、残念ながら、私はそうした論理を授業で聞いた記憶があまりありません。

必要なことは、検索エンジンで得られる結果を覚えることではなく、検索エンジンにどのようなキーワードを入れるかということであり、また、その結果をうのみにするのではなく、さまざまな角度から調べ直す観点を養うことです。

論文やディベート、実験など自らが体験して、論理を構築できる時間を増やすと同時に、知識習得も、どうやって検索するのかや情報ソースにあたるのかという実践的な教育が求められていると思います。」(太字は引用者)

 

 

http://mainichi.jp/select/biz/katsuma/crosstalk/2010/02/post-37.html?link_id=PP00302



そう。歴史は「詳細な背景説明」にほかならない。あることが現実となった背景の説明が十分にできたとき、人はそれを「論理的」「必然的」と感じる。そのとき、われわれは歴史から学ぶことができる。

その作業から生まれる、自力での解明力。それが「教育がある educated」ということだ。
 

 

 

 




 

 

 

 

 

 

| 三浦 陽一 (みうら・よういち) | 希望の歴史 トランス・ヒストリー | 00:00 | comments(0) | trackbacks(0) | - | - |









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