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制服はすごい日本文化である おわり
本書はこういう言葉で終わる。

日常的なものでも大切にしたいことを大事にする心と、コンセプトをデザインする意識があれば価値はつくれます。」189頁。

これは名言ではないか。

この言葉は、「大切にしたいことを大事にする」「コンセプトをデザインする」という部分に二重性が入っている。

人は「大切にしたいこと」を「大事にする」とは限らない。「コンセプト」はすでに「デザイン」されているはずなので、それをさらに「デザイン」する必要を自覚するのはむずかしい。

そこをあえて、「大切にしたいことを大事にする」「コンセプトをデザインする」。すると「価値がつくれる」。

これはまるでマジックのような洞察だが、いいかえると平凡なものの細部に決然といどむプロセスに、じつは感動が織り込まれているということなのだ。

映画「書道ガールズ」は、さえない一人の女子高校生が書道パフォーマンスに感動するところからストーリーが動きだす。この女子高校生のセリフは、

「カッコ悪くてもええんです。私はやりたいんです。」

この女性高校生は「大切にしたいことを大事に」しようとしたのだ。そして書道パフォーマンスという「コンセプトをデザイン」するべく、一人で猛練習をはじめる。

その姿が驚きと感動をよび、周囲が動かされていく。

結局のところ、自分自身やモノの本質にまじめに向き合っているかどうかが『その人をつくる』のです。」190頁。

「モノの本質に向き合う」とは「大切にしたいことを大事にする」ことである。「自分自身に向き合う」とは「コンセプトをデザインする」ことである。そうして「その人をつくる」ことこそ「価値をつくる」ことである。

最後に、校内に制服店の出張所がある学校があるそうだ。身体の成長期でも美しく着てほしいというので、採寸や補正をこまめに行うためだという。100頁。

大事にしたいことを大切にし、コンセプトをデザインしつづける。そこに価値が生まれ、自分をつくり、周囲を動かす。





(おわり)










 
| 三浦 陽一 (みうら・よういち) | 男のファッション | 08:50 | comments(0) | trackbacks(0) | - | - |









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