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         大鏡


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「不都合な真実」の説得力と違和感 その3
私が感じる微妙な違和感、いいかえるとゴア氏とオバマ氏の違いにあたるようなものは何か。

それはおそらく歴史観(感)の違いである。

ゴア氏は『不都合な真実』のなかでこう述べている。

「つまるところ問題は、われわれが自分自身を越え、歴史を越えることができるかということだ。Ultimately this question comes down to this. Are we capable of rising above ourselves and above history?」

ゴア氏にしてみれば、地球温暖化はかつてない性質のかつてない規模の問題であり、過去の歴史を「越える」ほどの知恵と努力が必要だということで、これはもっともな表現である。

しかしオバマ氏は違う表現をとる。歴史を「越える」のではなく良い面を「選びとる」のだと。

「今こそアメリカが今日までやってこれた精神を再確認すべきだ。歴史の良き側面を選びとるのだ。The time has come to reaffirm our enduring spirit; to choose our better history.」

歴史には良い側面と悪い側面がある。大事なことは、悪い側面を認識しつつ良い側面をいっそう生かすことだというスタンスである。

歴史を「越える」のか「選ぶ」のか。

それがどういう違いを意味するのか。





(つづく)







| 三浦 陽一 (みうら・よういち) | 映画の英語 | 12:03 | comments(0) | trackbacks(0) | - | - |









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