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柔道の嘉納治五郎は英語の専門家だった! 武道と外国語の深い関係 

嘉納治五郎(かのう・じごろう。1860 -1938)といえば、講道館柔道の創始者だが、じつは彼は英語教師でもあった。

樋口聡『身体教育の思想』(勁草書房、2005年、201-202頁)によると、嘉納は日本武道と西洋的教養(英語)つまり文武両道の人だった。

神戸の裕福な家に生まれ、私塾や官立外国語学校で英語を学んだあと、東京大学を卒業。日本美術の復興で有名なフェノロサの講義も受講。

1882(明治15)年、講道館創設と同じ年に、文館という英語学校を創設している。嘉納が柔術をはじめたのは18歳だったが、英語を学びはじめたのは12歳だった。

32歳で文部省官僚になり、教科書検定課長をつとめるかたわら熊本高等中学校、第一高等中学校、東京高等師範学校の校長も歴任。

文部省を退官したあと、67歳で英語協会発起人の会長に就任。

John Stuart MillのPrinciples of Political Economyのような原書を講義したというから、読解力は相当なものだったらしい。

なぜこんな話をするか? 

 

身体運動と外国語という、無関係に思われがちな二つのことが、嘉納治五郎の身体で合体していたはずだからだ。

身体と言語の関係を思わせる有名人は、けっこういる。

多数の英文著作で禅を世界に広めた鈴木大拙は、言葉以前に、手の平を動かしながら考えていたという。

かつてNHKの「プロフェッショナル」に出演したカーデザイナー・奥山清行氏も外国語を流暢に話すが、これは奥山氏が大量のデッサンを重ねたことと関係があると思う。

 

また、外国からきたお相撲さんは、日本語がうまい人が多い。


そして今回紹介した、嘉納治五郎。

外国語がうまくなりたかったら、身体を動かすことが役立つ!

 

... のかもしれない。

 

 

 

 

 

 

 


 

| 三浦 陽一 (みうら・よういち) | 日本に英語はない | 00:10 | comments(0) | trackbacks(0) | - | - |









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