ごきげんようチャンネル



春ごとの花に心をなぐさめて 六十(むそぢ)あまりの年を経にける


西行

漢字ーかなー発音 つづりー発音記号ー発音

英語をやるなら、発音記号が必要になる理由。

 

図式にすると、こういうことである。

 

 

日本語の漢字 → かな → 発音

 

英語のつづり → 発音記号 → 発音

 

 

日本語の場合、漢字を読むための文字として、普段用いている「かな」がつかえる。

 

ところが英語には、読みにくいつづりを読むための文字がない。そこで、発音記号をつくったのである。

 

発音記号を覚えないで英語のつづりを読もうとするのは、かなを知らないで漢字を読もうとするようなものである。

 

「英語のアルファベットは表音文字だから、つづりをみれば読めるはずだ」と思うのは、一種の誤解である。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

| 三浦 陽一 (みうら・よういち) | 希望の筋トレ トランス・ボイス | 00:00 | comments(0) | trackbacks(0) | - | - |
英語のつづりはほんとうの「表音文字」ではない

英語をつづるアルファベット。これは「表音文字」だという説明がよくある。

 

だが、これは誤解を招きやすい言い方である。

 

ドイツ語やスペイン語、フランス語のように、つづりで発音がほぼわかる言語もあるが、英語は、つづりで正確な発音がわからないことがよくある。英語のアクセントも、つづりだけではわからないことが多いので、単語ごとにひとつひとつ覚える心構えが必要である。

 

英語のつづりは、日本語でいえば、ひらかなというより、むしろ漢字に似ている。漢字は、へんやつくりから読めることも多いが、それだけでは読みにくいものもある。見ただけでは読み方がわかりにくいという点で、英語のつづりと日本語の漢字は共通している。

 

ところが、英語のつづりと日本語の漢字には、重要な違いがある。

 

漢字の読みをメモするとき活躍するのが、かなやカナで、これは普通のひらかなやカタカナと同じ文字で間に合う。

 

ところが英語では、つづりの読み方をメモするのにアルファベットを使うわけにはいかない。それをローマ字読みしたのでは日本語の発音になってしまうし、ローマ字読みしないでつづりが読めるのなら、最初から読み方をメモする必要がない。

 

だから、英語のつづりから読み方を知るには、アルファベットとは別に、発音記号が必要になるのである。

 

発音記号を学ぶ以外に、英語の発音を文字で正確に知る方法はない。

 

発音記号が読めるということが、われわれ非ネイティブが英語の正確な発音を知るということである。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

| 三浦 陽一 (みうら・よういち) | 希望の筋トレ トランス・ボイス | 00:00 | comments(0) | trackbacks(0) | - | - |
発音記号は英語のふりかな

英語の発音を、カナでメモしている人は多いと思う。

 

だが、カナでは英語の発音を正確に書けないことは、誰もが知っている。カナに○をつけたり、ひらかなを併用した独自の記号を提唱している人もいる。

 

私のお勧めは、ずばり、発音記号を覚えることである。

 

たいていの辞書には発音記号が載っているから、発音記号が読めれば、正確な発音が手軽に確認できる。

 

ちょうど、ふりかなが読めれば、日本語のあらゆる漢字の読み方がわかるのと同じである。

 

発音記号はアルファベットにない文字もあり、発音の仕方じたいの練習が必要だが、それこそが英語の標準的な発音を知るということだから、練習の価値は十分ある。

 

格別耳がいいわけでもない普通の人が、発音記号を知らずに英語を習得しようとするのは、ほとんど無謀である。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

| 三浦 陽一 (みうら・よういち) | 希望の筋トレ トランス・ボイス | 00:00 | comments(0) | trackbacks(0) | - | - |
生命の種は、身体の共有を基盤にしている

向こうから別の犬がやってくる。すると、犬はすぐに気づいて相手に近づこうとしたり、吠えたりする。

なぜ、数十メートルも離れた犬に、犬は気づくのだろう。


犬は、犬という身体性を共有しているので、身体が同調しあうからではないか。

同じようなことは、他の生物にもあるだろう。

 

カモは、なぜカモだけで集まるのか。鳥の群れは、なぜいっせいに行動するのか。ライオンは、なぜ互いに殺しあわないのか。

 

いや、これは問いが間違っている。

 

カモだけで集まるから彼らは「カモ」なのであり、いっせいに行動するから彼らは「鳥」なのであり、互いに殺しあわないから彼らは「ライオン」なのだ。

 

 

生命の種は、身体の共有を基盤にしている。

 

 

言語の基盤も、思想の基盤も、根源的には人間の身体の共有性にある。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

| 三浦 陽一 (みうら・よういち) | 希望の筋トレ トランス・ボイス | 00:00 | comments(0) | trackbacks(0) | - | - |
口角を引け! 日本語の「う」を英語に紛れこませないコツ

誰でもそうだが、唇の両端つまり口角を引くと、「う」は言いにくくなる。

 

その状態で英語を発音するように気をつけてみる。

 

するとやがて口角は、顔の内部で引くようになる。

 

そうなれば、唇を丸くしても大丈夫。日本語っぽい「」が英語に混じることはなくなる。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

| 三浦 陽一 (みうら・よういち) | 希望の筋トレ トランス・ボイス | 00:01 | comments(0) | trackbacks(0) | - | - |
英語の子音には、「鼻腔音」「口腔音」「上あご音」「下あご音」がある

英語の音声は、音声学の教科書に書かれていない分類ができる。

 

人間の喉元からは、鼻腔と口腔という二つの通り道によって、息が体外に出ていく。人間は舌と唇と、残りの顔や首の筋肉を使い、二つの息の通り道を狭めたり遮断したりして、声帯原音が頭骨や胸元に共鳴する範囲を調整できる。

 

共鳴範囲を調整できる主要部分は、二つの息の通り道に沿って、上のほうから、

 

 

”々

 

⊂紊△瓦旅

 

8腔

 

2爾△瓦旅

 

 

の四層となる。

 

この人体構造は人類共通であるが、この構造をどう使うかは、その言語次第である。

 

 

英語の場合、子音を言い分けるために、この四つの層をフルに活用している。

 

 

 

 

鼻腔の周辺を共鳴させて、鼻腔音(いわゆる鼻音)にする。英語では、m, n, l, ng の四つが鼻腔音である。


上あごの骨を共鳴させて、「上あご音」にする。英語では、p, t, ch, k,  b, d, dz, g の八つが上あご音である。

 

 口腔を共鳴させて、口腔音にする。英語では、w, r, R, h の四つが口腔音である。

 

下あごの骨を共鳴させて、「下あご音」にする。英語では、f, θ、s、sh,  v, dh, z, zh の八つが下あご音である。 

 

 

 

 

なお、ここでいう「共鳴」とは、無声音を含んでいる。

 

英語の場合、子音の共鳴部位という観点から上記のような四種に分類し、それに四つの調音点と、無声音・有声音の区別を導入すると、子音はすべて、きれいに分類できる。

 

この分類は、発音の練習にも大変役立つ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

| 三浦 陽一 (みうら・よういち) | 希望の筋トレ トランス・ボイス | 00:00 | comments(0) | trackbacks(0) | - | - |
あらゆる言語は、自己に共鳴する自分の声である

「共鳴音」という言葉は、喉が震える有声音についていうことが多く、 /s/ や /k/ のような無声音は、ふつう「共鳴音」とは呼ばないような印象もある。

 

しかし、ウィキペディアの「共鳴」を引くと、

 

 

 

 

発声にあっては、発音体(発音物質、リードなど)の振動がより大きな物体(筐体、共鳴腔)に伝わり共鳴することで、より人間が聞きやすい音に変化する。すなわち、発音体単独の時よりも、聴覚上大きな音が得られる。」(太字は引用者)

 

 

 

 

という説明がある。

 

言語の音声は、声帯のかすかな震えを増幅するのだから、すべての言語音は共鳴音であると言って良い。

 

たとえば、/h/ は無声音だが、上半身をつかって声帯の震えを増幅しているのだから、一種の共鳴音である。

 

 

</h/ は共鳴音である>

 

 

私は、/h/ を「英語の息」と呼んでいるのだが、/h/が共鳴音だと思うだけで全身が鳴りやすく、/h/ が出しやすくなるような気がする。

 

/h/ だけでなく、あらゆる言語音は共鳴音である。

 

そう思えば、人は言語によって全身を鳴らしながら生きているのだという実感が湧いてくる。

 

 

言語は、社会的に形成された自己が、社会的概念にもとづいて心内の私的認識を整序し、表現規範にもとづいて肉体としての自分を制御して、音声・文字化したものである。

 

ならば、あらゆる言語は、自己に共鳴する自分の声である。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

                     

 

 

 

 

 

| 三浦 陽一 (みうら・よういち) | 希望の筋トレ トランス・ボイス | 00:00 | comments(0) | trackbacks(0) | - | - |
英語発音 ただひとつのコツ

これまで私は、英語の発音について、息と声と音の三つに分けて考えてきた。

 

英語の息は、英語で生きていることを表す。英語の声は、英語の自己、英語での人となりである。そして英語の音は、英語でのその場の意志を表す。

 

こうしていったん三つに分けて練習するのは、賢明な方法である。しかし、実際の発話では、身体要領を一つにしぼらないと言いにくい。

 

 

 

英語での発話の、たったひとつのコツとはなにか。

 

上半身では、後頭部に一本の「気の道」を常に確保し、下半身では、腰をしぼる。腰骨から気道、鼻腔へと、背骨に沿って一本の空気道を確保するイメージである。

 

これに対して日本語は、腰というより首をしぼるイメージで発音し、短い「」や「」によって、「気の道」が首のあたりでしょっちゅう遮断される。

 

目を閉じて、腰から鼻まで、/h/という無気音を通しつづける練習をすると良い。舌根は下方に維持し、息は口腔ではなく鼻に通すようにする。鼻先を開けるとやりやすい。全体に、鼻でいびきをするような感じになる。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

| 三浦 陽一 (みうら・よういち) | 希望の筋トレ トランス・ボイス | 00:01 | comments(0) | trackbacks(0) | - | - |
喉元に収束する言語・日本語

どうして日本語は、全体に「母音で割っている」ように響くか。

 

それは、すべての音の前で、短い「 ng」を言っているからだと思う。

 

「あいうえお」だけでなく、「かきくけこ」などの音でも、われわれは無意識に、はじめに非常に短い「」を言っている。

 

「すっかり」のように、「」が言いにくい場面では、短い「」となる。

 

日本語は「」や「」による、喉元(あるいは首)への収縮を収束点(ホームベース)とする言語である。

 

だから、能や歌舞伎、浄瑠璃、長唄のような伝統芸能や、近代の演歌や浪曲などでは、喉元(首)を「しぼる」技術が探求された。

 

これに対して、英語は常に喉を開いておく言語で、日本語のように喉元を閉める音素は存在しない。

 

/sh/や/k/のように、喉元に近い部分をブロックする音でも、日本語とちがって声帯付近は開けておき、首から鼻に抜ける気道を確保する。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

| 三浦 陽一 (みうら・よういち) | 希望の筋トレ トランス・ボイス | 00:02 | comments(0) | trackbacks(0) | - | - |
it は「イット」ではない 

<しなやかに息を出し、それをしっかりせき止める>という力の対抗関係が、英語の音の力強さやリズムをつくる。

 

それに対して日本語では、(あるいは首全体)を閉めることによって力強さを確保する傾向がある。だから日本人は喉を閉めた「っ」が得意だが、英語にそういう音素はない。

 

たとえば、it は、「エ()」に近い発音になる。()のところでは、喉を閉めるのではなく、/h/ の息を、舌先による前歯裏上のブロックで完全にせき止める。だから空気が圧縮されるが、それが破裂するとは限らず、()のようになる。

 

英語の音素 /t/ を「破裂音」と書いてある教科書が多いが、破裂することが /t/ の本質ではない。息を完全にブロックする位置が前歯裏上であることが、/k/や/p/ と区別するポイントになる。

 

日本語では、息の力もそれをブロックする力も、やや弱い。

 

英語をやるなら、息の力とブロック力を強化する voice gym が必要になる理由も、ここにある。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

| 三浦 陽一 (みうら・よういち) | 希望の筋トレ トランス・ボイス | 00:00 | comments(0) | trackbacks(0) | - | - |
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